カテゴリー: FEATURES

Vol.149 Steve Morse / January 2026

Steve Morse


Photo by  Nick Nersesov

The Dixie Dregsでの活動、そして長きにわたりDeep Purpleを支えた(2022年脱退)比類なき名手ギタリスト、スティーヴ・モーズが、2009年の『Out Standing In Their Field』以来となるニューアルバム『TRIANGULATION』をリリースした。 ファンク、ブルース、カントリー、ジャズからクラシック、ハードロックに至るまで、その高度なギターテクニックと豊かな音楽的感性によって、多種多様なサウンドとスタイルを横断し続けてきたスティーヴ。最新作では、オープニング曲「Break Through」からファンク/ロックなリフにDave LaRueのベース、Van Romaineのドラムが絡み、グルーヴが躍動。デイヴがベースでメロディを紡いだ後、スティーヴは中毒性のあるギターソロで応える、といった真にSteve Morse Bandの真髄を聴かせる。また、エリック・ジョンソンが参加した「TexUS」、ジョン・ペトルーシが参加したタイトル曲「Triangulation」では、互いにオリジナリティを確立したミュージシャンならではのリスペクトに満ちたプレイが展開されている。そしてアルバムのラストを飾るのは、スティーヴの息子ケヴィンも関わった「Taken by an Angel」。亡き妻が旅立った夜を描いたという楽曲で、その哀しみと美しさ、救いの光は聴き手の心に強い余韻を残す。スティーヴ・モーズに話を訊いた。

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Vol.148 Keith Scott / December 2025

Keith Scott


Photo by  Mike Blake

ブライアン・アダムスの数多くのアルバム、そしてライブにおいて、巧みなギタープレイで彼を支え続けている長年の相棒、それがキース・スコットだ。彼のギタープレイは、派手な速弾きや奇抜なテクニックに頼るのではなく、ブライアンの歌と見事に調和するメロディを紡ぎ出すセンス、ダイナミクスのあるトーンを生み出す繊細なピッキングなど右手の高度なコントロール、そして「ロックにおけるリズムギターはこうあるべきだ」というお手本のような骨太なリズムワークで構成されており、まさにロックギターの本質で勝負するタイプのミュージシャンである。
ブライアンの新作『ROLL WITH THE PUNCHES』では、ブライアン自身がギターを含め多くの楽器をこなしている中、4曲でキースがギターを担当(アルバムのブックレットには3曲でLEAD GUITAR、1曲でGUITARの表記がある)。その巧みなプレイが、ファンが求める“ブライアン・バンドらしさ”と、さらなる躍動感をもたらしている。キース・スコットに話を訊いた。

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Vol.147 Stevie Salas / September 2025

Stevie Salas

自由奔放かつ野性味があり、魂の宿った独自の音楽スタイルで多くのロックファンに衝撃を与え、今でも根強い人気を誇るプロデューサー、コンポーザー、シンガー、ギタリストであるスティーヴィー・サラスは、ジョージ・クリントン、ミック・ジャガー、ロッド・スチュアート、ジャスティン・ティンバーレイク、ビル・ラズウェルなど数多くのアーティストのツアーやレコーディングに参加するなどロック界において大きな実績を築いている。そんなスティーヴィー・サラスが1995年にスティーヴィー・サラス・カラーコード名義でリリースしたリアルなロック作品『バック・フロム・ザ・リビング』の30周年記念盤をリリースする。
1995年のリリース当時は国によって異なるジャケットと曲構成が採用されていた『バック・フロム・ザ・リビング』であるが、今回リリースされる30周年記念盤では1995年リリース時に国によって異なっていた収録曲をまとめたデラックスなコレクションとなっている。あらためて『バック・フロム・ザ・リビング』を聴くと30年を経た今聴いても普遍的なロックのカッコ良さを放つその音楽、ギタープレイ、サウンドに魅了される。時代の流行に媚びることなく、自分の音楽を貫く、魂が宿った作品『バック・フロム・ザ・リビング』についてスティーヴィー・サラスに訊いた。

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Vol.146 Steve Smith / June 2025

Steve Smith

「ドント・ストップ・ビリーヴィン」、「オープン・アームズ」、「セパレイト・ウェイズ」など日本でも多くの人々が耳にしているであろう数々の名曲を世に送り出した米国のレジェンド・ロック・バンド、ジャーニー。このバンドで長年に渡りドラムを担った元メンバーのスティーヴ・スミスが生みだしたロックとジャズの融合による多様なリズム、卓越したテクニックによる至高のドラムプレイはジャーニーの数々の名作の中で聴くことができる。その卓越したドラマーとしての名手ぶりは、Vital InformationやSteps Aheadといったジャーニー以外のプロジェクトでも遺憾なく発揮されてきた。そして、この2025年にリリースされたSteve Smith & Vital Informationの最新アルバム『New Perspective』においてもその卓越したリズムワークは聴き手を魅了するとともに「Don’t Stop Believin’」、「Open Arms」、「Who’s Crying Now」といったジャーニー時代の曲に新たな生命を吹き込んでいる。今回は国内のロック・バンド BLINDMANでのドラムや数々のアニメ劇伴演奏への参加、国内アーティストのライブ・サポート、レコーディング、セッション等で活躍しているドラマー、實成峻氏によるスティーヴ・スミスへのインタビュー。Steve Smith & Vital Informationの最新アルバム『New Perspective』についてドラマー視点で訊いた。

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Vol.145 Pete Lesperance / May 2025

Pete Lesperance


Photo by Kevin Vyse Photography

HAREM SCAREMが5年ぶりとなるニューアルバム『CHASING EUPHORIA』をリリースした。珠玉のメロディック・ハードロックにて根強くファンかの支持を集めるHAREM SCAREMであるが、本作品でもハリー・ヘスの歌声によるキャッチーでメロディックな旋律とそれを支えるコーラスワーク、そしてピート・レスペランスによる曲を牽引するフックのあるギター・リフやクレバーでセンスあるツボを押さえたギター・ソロ等、聴きどころが満載。ファンの期待に十二分に応える作品となっている。ニューアルバム『CHASING EUPHORIA』についてピート・レスペランスに訊いた。

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Vol.144 Phil X / March 2025

Phil X


Photo by Stephen Jensen

PHIL X & THE DRILLSが2019年にリリースしたEP『Stupid Good Lookings Vol.1』からはおよそ5年ぶりとなるフルアルバムの新作『POW! Right In The Kisser』をリリースする。リッチー・サンボラの後任ギタリストとしてBon Joviに参加しているPhil Xであるが、その指先から解き放たれるギターのトーンや統制から解き放たれた際の自由奔放で変幻自在のギタープレイは真にリアルでロックしている。自身の活動の場となる旗艦バンド、PHIL X & THE DRILLSではそれらがより顕著に現れており、キャッチーでフックが効いた骨太のハードロックで聴き手を魅了する。快心の新作『POW! Right In The Kisser』に関することはもちろん、音楽的なバックグランドやこれまでの活動など色々とPhil Xに語って貰った。

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Vol.143 Eric Johnson / January 2025

Eric Johnson


Photo by Max Crace

その透明感ある歌声と美しく突き抜けるギタートーン、独自のギタープレイにより聴き手の魂を癒す唯一無二の音楽を確立しているミュージシャンであるエリック・ジョンソン。2024年にはジョー・サトリアーニ、スティーヴ・ヴァイ、そしてエリック・ジョンソンの3人のスーパーギタリストが20年以上ぶりに再び集ったG3にてツアーを行っており、そのライブが収録されたライブアルバム『G3 Reunion Live』も2025年1月31日にリリースされる。G3 Reunion Liveについてエリック・ジョンソンに訊いた。

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Vol.142 Daytona / November 2024

Daytona

80年代的なキャッチーでメロディックな産業ロック、と表現すると当時をリアルタイムに体感している人達は、その曲となりやサウンドをピンッとイメージできるのではないだろうか。そんなイメージ通りなサウンド、楽曲、そしてMVを現在に再現するスウェーデンのバンド Daytonaが1stアルバム『GARDER LA FLAMME』をリリースした。当時をリアルタイムで体感している人達の期待に応えるそのサウンドや楽曲は、新しいのに何故か懐かしい・・といった趣のあるものになっている。アルバムの全曲でソングライティングを担っているエリック・ハイクネ(ギター)、フレドリック・ワーナー(ボーカル)に話を訊いた。

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Vol.141 Daniel Cavanagh / October 2024

Daniel Cavanagh


Photo by Caroline Traitler

2020年9月23日に無期限の活動休止を発表している英国のオルタナティヴ/プログレッシヴ・ロック・バンド、Anathema。
そのバンドの音楽性は、初期のゴシックメタルからプログレッシブロックに変遷しつつも卓越した作曲力や独自のサウンドにより創造される世界はディープな音楽ファンを強烈に引き寄せた。そのAnathemaの音楽の核となる部分を担ったダニエル・カヴァナー、ダニエル・カルドーゾが新たなバンド Weather Systemsを結成、アルバム『Ocean Without A Shore』をリリースした。この作品においても美しく、奥深い独自の音の世界は貫かれており、Anathemaを支え続けたディープなファンの期待に応える内容となっている。ダニエル・カヴァナーに作品や今後の活動について訊いた。

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Vol.140 Simon McBride / July 2024

Simon McBride


Photo by Jim Rakete

ハードロック界のレジェンド、ディープ・パープルが最新スタジオアルバム『=1』をリリースする。このアルバムは、スティーヴ・モーズの後任のギタリストであるサイモン・マクブライドがバンドに加入して以降の初となるスタジオアルバムである。ディープ・パープルといえば、これまでのギタリストには、御大リッチー・ブラックモアをはじめ、その後にトミー・ボーリン、一時的なツアーのみの参加であったがジョー・サトリアーニ、そしてスティーヴ・モーズといった匠なギタリスト達が名を連ねており、サイモン・マクブライド加入後において初となるディープ・パープルの今回の最新スタジオアルバム『=1』にも大きな注目と期待が集まる。アルバムのリリースに先行しミュージックビデオが公開されている”Portable Door”、”Pictures of You”においては、ディープ・パープルらしさを継承しつつ、楽曲の魅力を最大限に引き出すための的を得たバッキングギター、起承転結のあるエモーショナルかつクレバーなギターソロなどサイモン・マクブライドのオリジナリティあるギターワークを確認することができる。サイモン・マクブライドに彼の音楽的バックグランドやディープ・パープルとの出会い、そして最新スタジオアルバム『=1』などについて聞いた。

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