Francis Dunnery

幼少期の記憶、家族との複雑な関係、そして英国の“ありふれた日常”。最新作『England’s Tales Of The Council House Kid』で、フランシス・ダナリーは自身の人生に深く根ざした物語をこれまでになく率直なかたちで描き出した。アコースティックギター、ピアノ、フィドル、マンドリンを基調とした温かなサウンドは、時に痛みを伴う過去の記憶を優しく包み込みながら、聴き手に静かな余韻を残していく。そこにあるのは、派手な技巧や複雑な構築美ではなく、“感情をそのまま音楽にする”という彼の純粋な創作哲学だ。「自分が歌っていることを信じるのが大切なんだ」と語る彼は、本作を通して、自らの原風景を見つめ直すと同時に、音楽の本質をあらためて提示してみせた。今回はそんな『England’s Tales Of The Council House Kid』について、作品に込めた想い、シンプルなサウンドへ回帰した理由、そして現在の人生観まで、じっくりとフランシス・ダナリーに語ってもらった。











