カテゴリー: FEATURES

Vol.129 Supersonic Blues Machine / September 2022

Supersonic Blues Machine


Photo by Enzo Mazzeo

Supersonic Blues Machineは、プロデュース、作曲・アレンジ、ベース、ミックスを一手に担うファブリツィオ・グロッシーとジョン・メレンキャンプ、ジョン・フォガティからジョン・ボン・ジョヴィ、セリーヌ・ディオンに至るまで膨大な数のアーティストの作品に参加している大御所ドラマーのケニー・アロノフ、そして英国出身の才能豊かな熱きブルース・ロック・ギタリスト、シンガーのクリス・バラスによるブルース・ロック・プロジェクトである。彼等の魅力は、その実力から弾き出されるブルージーでドライヴ感に溢れたロックは勿論、彼等のブルース・ロックへの想いに賛同するゲストミュージシャンとの共演もそのひとつであり、これまでにもビリー・ギボンズ、ロベン・フォード、スティーヴ・ルカサーやウォルター・トラウトといった強者達と共演している。2022年6月22日にリリースされた最新作「Voodoo Nation」でもファンの期待に応えるSupersonic Blues Machineらしさ溢れるブルース・ロックが全開であり、サニー・ランドレス、カーク・フレッチャー、エリック・ゲイルズ、ジョー・ルイス・ウォーカー、アナ・ポポヴィッチなど秀逸なギタリスト達を招いた熱いブルース・ロックの共演を聴くことができる。最新作「Voodoo Nation」についてSupersonic Blues Machineの面々に訊いた。

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Vol.128 Jeff "Skunk" Baxter / July 2022

Jeff “Skunk” Baxter

かつてはスティーリー・ダンやドゥービー・ブラザーズでの主要メンバーとしてギターを担い、以降も音楽プロデューサー、作曲家、セッションギタリストとして音楽界に多大な功績をあげいるレジェンドミュージシャン、ジェフ・スカンク・バクスターが自身初となるソロアルバム「Speed Of Heat」をリリースした。この作品は、心にダイレクトに突き刺さるロックフィールに溢れ、かつ繊細な感情を剥き出しにしたリアルなギタープレイによるインストゥルメンタル曲から聴き手の心を深く癒すメロディ、サウンドを持つ曲に至るまで、聴き手がその時々に立っている様々な状況に寄り添える音楽性豊かなものとなっている。また、今作では、作曲・アレンジ・プロデュースといったミュージシャンとしてのジェフ・スカンク・バクスターが持つ音楽的な総合力に、同じくプロデュース、作曲、アレンジ等、作品の全般に渡り相棒を務めたC.J.ヴァンストンの才能が見事に融合し、その結果、各楽曲が持つ良質なメロディ、アレンジ、サウンドは、ギタリストのソロアルバムの域を超えてギター・ファン以外の音楽ファンにも広く受けいられるものになっている。レジェンドギタリスト、ジェフ・スカンク・バクスターに「Speed Of Heat」について訊いた。

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Vol.127 Guthrie Govan / June 2022

Guthrie Govan


Photo by Cian O’Sullivan

ロック・フュージョンのパワートリオ、The Aristocrats(ギタリスト Guthrie Govan、ベーシスト Bryan Beller、ドラマー Marco Minnemann)とポーランドのオーケストラ Primuz Chamber Orchestraとの共作「The Aristocrats With Primuz Chamber Orchestra」がリリースされた。プロジェクトは、作曲・編曲家であるWojtek Lemańskiによるオーケストラアレンジで再構築されたThe Aristocratsの楽曲 “Culture Clash” をポーランドのPrimuz Chamber Orchestraが演奏している動画をバンドがYouTubeで偶然に目にしたことから始まった。作品は、オーケストラとTHE ARISTOCRATSの融合が見事にマッチし、それぞれの楽曲がオリジナルに加えてよりダイナミックとなり、更に臨場感のある出来栄えとなったことで聴くものを良い意味で驚かし、深く聴きこませる内容となっている。作品の全容についてガスリー・ゴーヴァンに訊いた。

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Vol.126 Keith Scott / May 2022

Keith Scott

長年に渡り、ブライアン・アダムスの数々の作品やライヴにおいて、ロックスピリット溢れるギターでブライアンを支え続けてきたキース・スコット。誰もが耳にしたことがあるであろうブライアンの数多くのヒット曲では、必ずキースの歌心溢れるメロディックなギターを聴くことができる。ファンの期待を決して裏切らないブライアン・アダムスが作り出したロックスピリットに溢れた最新作「So Happy It Hurts」では、ブライアン自身がほとんどの楽器パートをこなす中、作品の要所の曲では、しっかりとキースのギターが彩られている。アルバムのブックレットのクレジットには、キースは5曲に参加(リズムギター1曲、リードギター4曲)とあるが、キースからの情報によるとリズムギターにクレジットされているタイトル曲”So Happy It Hurts”は、全てブライアンがギターを弾いているとのことであり、キース自身は、4曲でリードギターを担ったようだ。ブライアンの新作への参加やキースがサーフミュージックに取り組んだプロジェクトFONTANASの状況について訊いた。

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Vol.125 Simon Phillips / March 2022

Simon Phillips


Photo ©Stephanie Cabral

ジェフ・ベック、マイケル・シェンカー、ザ・フー等との共演やTOTOでの活躍など、そのキャリアはロック・ドラマーとして最高峰の一人であるサイモン・フィリップス。ドラマーとしては既に達観の域にあるサイモンがドラムプレイのみではなく、音楽の創造主としてそのクリエイティヴな才能、情熱を一心に注いでいるProtocolが5作目となる作品「Protocol V」をリリースした。
メンバーは、サイモン・フィリップス(ドラム)、アレックス・シル (ギター)、ジェイコブ・セスニー(サックス)、オトマロ・ルイーズ(キーボード)、アーネスト・ティブス(ベース)。今作においても美しくドラマチックな曲からハード・フュージョンな曲に至るまで、各プレーヤーが持ち回りのパートで独自の色彩を与えており、Protocolファンの期待に応える音楽的な魅力に溢れた作品となっている。
また、アンディ・ティモンズ、グレッグ・ハウといったギターの匠からバトンを引き継いだアレックス・シルのクレバーかつスリリングな前任の2人とはまた違ったギター・プレイにも注目。新たなProtocolの魅力を引き出すことに見事に成功している。新作「Protocol V」についてサイモン・フィリップスに訊いた。

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Vol.124 Robben Ford / January 2022

Robben Ford


Photo by Mascha Photography

絶妙なダイナミクスによる表現、洗練されたお洒落なギタープレイ、楽曲でコアな音楽ファン、ギタリストから支持を受けている匠なギタリスト、Robben Ford(ロベン・フォード)。最新作「Pure」は、「Tiger Walk」以来となる全曲がインストゥルメンタル曲で構成されたアルバムとなっている。今作ではコロナ禍により、共同プロデューサであるCasey Wasner(ケイシー・ワズナー)とロベンとで制作したトラックに後からドラマー、ベーシストにドラム、ベースを入れてもらうというロベンの作品においてはこれまでと異なるレコーディング手法が採用されている。(その手法により)「音楽を完全にコントロールすることができたし、このアルバムではそれがとても重要だったんだ。」とロベンが語っているように、今作では統制された中での色彩豊かな楽曲、ギターが聴き手を魅了する。最新作「Pure」についてロベンに訊いた。

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Vol.123 Dom Brown / July 2021

Dom Brown


Photo by Andy Ciparis

英国にてギタリスト/作曲家/プロデューサーとして活動しているドム・ブラウン。セッションミュージシャンとしてもデュラン・デュランのライヴやレコーディングに参加している。デュラン・デュランでは、この16年間で4回のワールドツアーに参加し、3枚のアルバムをレコーディング、アルバム「All You Need Is Now」(2011年)と「Paper Gods」(2015年)では20曲以上を共同作曲している。そのように才能溢れるドムがニュー・ソロ・アルバム「IN MY BONES」をリリースした。この作品ではギタリストとしてのドムの素晴らしさは勿論、プロデューサー、作曲家・編曲家、マルチプレイヤーも手掛けるなどミュージシャンとしての総合力が存分に発揮されている。作品に収録されたどの楽曲も完成度が高く、幅広い音楽ファンに受け入れられる魅力的なものとなっている。ドム・ブラウンに彼の音楽的背景やニュー・ソロ・アルバム「IN MY BONES」について語って貰った。

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Vol.122 Jeff Kollman / June 2021

Jeff Kollman

ジェフ・コールマンがニューアルバム「East Of Heaven」をリリースした。全曲がインストゥルメンタル曲で構成されたこの作品は、巷に溢れるロック・ギター・インストゥルメンタル音楽とは異なり、映画のシーンが流れていくような時間の経過、情景の変化を聴き手にイマジネーションさせる深みのある音楽作品となっている。それら楽曲を彩るアコースティックギターの美しく豊かな響き、ドライヴしたエレクトリックギターとエフェクトによる幻想的なサウンド、そしてジェフのダイナミクスに富むギタープレイも素晴らしく、聴き手の心にダイレクトに響いてくる。ジェフ・コールマンにニューアルバム「East Of Heaven」について訊いた。

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Vol.121 Carl Verheyen / May 2021

Carl Verheyen

英国ロック・グループ SUPERTRAMPでの活動や数多くの有名アーティストのアルバム、そして映画・TVドラマ等のサントラへの参加などLAのスタジオシーンで活躍中のギタリスト Carl Verheyen (カール・ヴァーヘイエン)がニュー・アルバム「Sundial」をリリース。今作は、ロック/ファンク/スカ/ソウルフルなバラード、アフロポップなどの多様な音楽に取り組んだ意欲作。癒しと高揚感のあるタイトル曲 “Sundial” に始まり、アフロポップにインスパイアされた”Kaningie”、アート・ガーファンクルとの信じられない出会いについての記憶を歌にした”Garfunkel (it Was All Too Real)”、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアに捧げられた曲“Spiral Glide”などの良質な楽曲とともに、カールの味わい深い歌声、ダイナミクスに富んだ巧みなギタープレイ・サウンドが聴き手を魅了する大人で上品なロック・アルバムとなっている。最新作「Sundial」についてカールに語ってもらった。

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Vol.120 Corrado Rustici / April 2021

Corrado Rustici

70年代のイタリアン・プログレバンド Cervello、そしてジャズロックグループのNovaの活躍などで伝説的な存在であるギタリスト、プロデューサーのCorrado Rustici (コラード・ルスティーチ) が、インストゥルメンタル・ソロ・アルバム「Interfulgent」をリリースした。コラードは、70年代のプログレバンドCervelloやジャズロックグループNovaでの活動によりプログレ界で伝説的な存在であるとともに、これまでにフィル・コリンズ、アラン・ホールズワース、ハービー・ハンコック、マイルス・デイヴィスなどと共演するなど、40年に及ぶ輝かしいキャリアの中でイタリアで最も成功したプロデューサーの一人でもある。コラード・ルスティーチに最新アルバム「Interfulgent」について語ってもらった。

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