カテゴリー: FEATURES

Vol.105 Vinnie Moore / January 2020

Vinnie Moore

伝統的ブリティッシュ・ハードロック・バンドであるUFOのギタリストとしての活動、そしてソロとしても活躍し続けているヴィニー・ムーアがニューアルバム「Soul Shifter」をリリース。80年代後半にはポール・ギルバートやトニー・マカパインなどと共に光速のギターテクニックを操る新世代ギタリストとして認知されていたヴイニー・ムーアであるが、その後はデビュー時に色濃かったネオ・クラシカルなスタイルの枠に捉われることなく、ブルース/カントリー/ジャズ/フュージョンといった本来のヴイニーが持っていた豊かな音楽性を背景に独自のスタイルを確立することに成功している。今作においてもファンク/ブルース/カントリーといった音楽の要素が見事にヴィニー流に昇華されているとともに、ヴィニーのエモーショナルかつダイナミクスに溢れたギターの表現力は更に深みを増している。新作「Soul Shifter」についてヴイニーに訊いた。

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Vol.104 Kris Barras / December 2019

Kris Barras


Photo by Rob Blackham

総合格闘技の世界で闘っていた男が、子供の頃から抱いていたもう一つの夢をつかむべく、ブルース・ロック音楽の世界に闘いの場を移し情熱を注いでいる。元総合格闘家のKris Barras(クリス・バラス)が渾身のブルース・ロック作品「Light It Up」をリリース。クリス・バラスのミュージシャンとしての実力は、あのブルース・ロックのスーパー・プロジェクトであるSupersonic Blues Machine にてフロントマンとしてギターとボーカルを担い、ビリー・ギボンズ、スティーヴ・ルカサー、エリック・ゲイルズやウォーレン・ヘインズといった錚々たるミュージシャン達と共演し、堂々と渡り合っていることからも明らかである。今回の作品でも、シンガー、ギタリストとしての魅力はもちろん、作曲面におけるメロディ・メーカーとしてもその才能を存分に披露。アルバムは、ボーカルのメロディの豊かさ、ブルースフィーリングを持ちながらも決して古臭くはなっていない洗練されたアレンジ、そしてリアルなギタープレイ、歌声が発揮された会心作となっている。最新作「Light It Up」についてクリス・バラスに訊いた。

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Vol.103 Jan Akkerman / November 2019

Jan Akkerman


Photo by Paul Bergen

オランダが誇る伝説的プログレッシヴ・ロック・バンド、FOCUSや自身のソロ活動にてその卓越したギターテクニック、至高の表現力を発揮した創造性に溢れる素晴らしい音楽で世界中のミュージシャンや音楽ファンを魅了し続けている巨匠、Jan Akkerman(ヤン・アッカーマン)が8年ぶりとなるソロ・アルバム「Close Beauty」をリリース。最新作においてもその豊かな音楽性を背景とした多彩で素晴らしい楽曲群やそこでの表現力豊かなヤン・アッカーマンのギタープレイ、常に進化しつづけるヤン・アッカーマン・サウンドは聴き手の心を捉えて離さない。今もなお音楽への探求と創造への情熱を燃やし続けるレジェンドギタリスト・ミュージシャン、ヤン・アッカーマンに最高のギター・インストゥルメンタル・アルバム「Close Beauty」について訊いた。

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Vol.102 Steve Morse / October 2019

Steve Morse

スティーヴ・モーズ(G)、マイク・ポートノイ(Ds)、ニール・モーズ(Kb,Vo)、ケイシー・マクファーソン(Vo, Key)、デイヴ・ラルー(B)といったプログレッシヴ・ロックの範疇にとどまらず、様々な音楽ジャンルに幅広くそして深く精通するとともに、それら音楽に対応するプレイヤーとしても匠(たくみ)の域に達している技量を持ったリアルなミュージシャンの集合体であるFlying Colors。Flying Colorsとしては3作目となる最新スタジオアルバム「Third Degree」は、Flying Colorsが持つプログレッシヴな音楽性、卓越したミュージシャンとしての技量に期待するコアな音楽性を持つファンはもちろんのこと、それ以外の音楽ファン、良質なロック/ポップスを好む音楽ファンの期待にも応える素晴らしい楽曲がバランス良く収録された素晴らしい作品となっている。スティーヴ・モーズに最新スタジオアルバム「Third Degree」について訊いた。

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Vol.101 Guthrie Govan / September 2019

Guthrie Govan


Photo by Morgan Brown Photo

Guthrie Govan(ガスリー・ゴーヴァン [guitar] )、Bryan Beller(ブライアン・ベラー [bass] )、Marco Minnemann(マルコ・ミネマン [drums])のトリオによるTHE ARISTOCRATSが4作目のスタジオアルバムとなる “YOU KNOW WHAT…?”をリリース。THE ARISTOCRATSは、各メンバーが高度な演奏技術を持つとともに、ジャズ、フュージョンからプログレッシヴ・ロック、カントリー、ブルースに至るまで様々な音楽ジャンルに深く精通し、それらを融合したオリジナリティのある音楽スタイルを確立させている素晴らしいミュージシャンの集合体。新作「YOU KNOW WHAT…?」は、各メンバーが持つ豊かな音楽性、高度なテクニックに裏打ちされた表現力を背景に聴き手のイマジネーションを膨らませる音楽の宝庫となっており、アルバム全編を通して一気に楽しめる魅力に溢れた作品となっている。ギター・インストゥルメンタルやロック・フュージョンの音楽ファンはもとより、トップ・ギタリスト達の口からも最高峰のテクニックを持つギタリストの一人としてその名が挙がるガスリー・ゴーヴァンにTHE ARISTOCRATSの新作「YOU KNOW WHAT…?」について訊いた。

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Vol.100 Tyler Bryant and the Shakedown / August 2019

Tyler Bryant and the Shakedown

期待のロックギタリスト/シンガー/ソングライターであるタイラー・ブライアント率いるTyler Bryant and the Shakedownが3作目となるオリジナル・スタジオ・アルバム「Truth and Lies」をリリース。これまでにジェフ・ベックやエアロ・スミス、AC/DC、ガンズ・アンド・ ローゼズなど錚々たるレジェンド・ロック・ミュージシャンとツアーする中でミュージシャンとしての実力を鍛え抜かれたTyler Bryant and the Shakedown。

ニューアルバム「Truth and Lies」は、Tyler Bryant and the Shakedownの定番スタイルであるブルース・ロックから勢いあるハードロック曲、そして珠玉のロック・バラードに至るまでこれまで以上に幅広いロックファンを魅了する作品となっている。
次世代のギターヒーローを感じさせるタイラー・ブライアントのギタープレイも健在。 “Couldn’t See The Fire”のエンディングにおけるエモーショナルで歌い上げるような圧巻のギターソロは、この作品の聴きどころとなっていると共に、バンドで同じくギターを担うGraham Whitford(グラハム・ウィットフォード)とアルバムの全編で素晴らしいロックギターを聴かせてくれる。
リアルなロックアルバム「Truth and Lies」についてタイラー・ブライアントに訊いた。

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Vol.99 Michael Thompson / July 2019

Michael Thompson


Photo by Tommaso Barletta

セリーヌ・ディオン、シャナイア・トゥエイン、フィル・コリンズ、マライア・キャリー、マドンナなど数多くのビッグ・アーティストの作品やツアーに参加してきた超一流のセッション・ギタリストであるマイケル・トンプソンが自身のバンド MICHAEL THOMPSON BANDにてニュー・アルバム「Love And Beyond」をリリース。
アルバムはエモーショナルなギター・インストゥルメンタルの小曲 “Opening” で幕を開け、全編に渡り良質なメロディや卓越したアレンジによる素晴らしいヴォーカル曲が展開される中でマイケル・トンプソンのセンス溢れる極上のギタープレイが駆け巡っている。また、曲と曲の架け橋となるギターによるINTERLUDE(間奏曲)は、ギタリストとしてのマイケルの主張を感じさせるとともにアルバムに独自の世界観を与えている。快作「Love And Beyond」についてマイケル・トンプソンに訊いた。

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Vol.98 Oz Noy / June 2019

Oz Noy


Photo by Cari Paige

Oz Noy(オズ・ノイ)が新作「BOOGA LOOGA LOO」をリリース。インタビューでオズ本人が語っているように今作では、”Boogaloo meets Bitches Brew”がコンセプトであり、マイルス・デイビスが”Bitches Brew”でエレクトリック・ジャズに取り組んだようにオズはエレクトリックなBoogalooスタイルに取り組んでいる。アルバムはオズ自身のオリジナル曲である4曲とセロニアス・モンク、レイ・チャールズ、ビーチ・ボーイズ、ビートルズといった偉大なミュージシャンの曲を見事にオズ流に仕立て上げたカヴァー4曲で構成されており、ミュージシャン層から音楽ファン層に至るまで幅広い人々を魅了するであろう奥深さと親しみやすさを兼ね備える充実した作品となっている。新作「BOOGA LOOGA LOO」についてオズ・ノイに訊いた。

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Vol.97 Jordan Rudess / May 2019

Jordan Rudess


Photo by Jerry Lofaro

ドリーム・シアターのキーボーディストとして、その卓越したテクニックと驚異的なインスピレーションにより創造する壮大なサウンド・ライブラリーにてバンドを支えるジョーダン・ルーデスが自身のソロ・アルバムとしては4年ぶりとなるアルバム「WIRED FOR MADNESS」をリリース。
「WIRED FOR MADNESS」は、ジョーダンの音楽に対するジャンルを超越した造詣深さや類まれなるコンポーザーとしての才能、驚異的なキーボードプレイヤーとしてのテクニック、サウンドクリエイトの能力が見事に融合し昇華された聴きごたえのある作品となっている。ゲストのギタリストには、ヴィニー・ムーア、ガスリー・ゴーヴァン、ジョン・ペトルーシ、ジョー・ボナマッサが参加。中でもジョー・ボナマッサとブルースが繰り広げられる”Just Can’t Win”は、聴き手に新鮮なインパクトを与える。キーボードの魔術師、ジョーダン・ルーデスに会心作「WIRED FOR MADNESS」について訊いた。

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Vol.96 Keith Scott / April 2019

Keith Scott


Photo by Mike Blake

ブライアン・アダムスがニューアルバム「SHINE A LIGHT」をリリース。「SHINE A LIGHT」では、エド・シーランやジェニファー・ロペスが共作やデュエットにて参加している新たな取り組みと共に、真にブライアンといった誰もがすぐに馴染めるキャッチーでインパクトのあるメロディを持つ曲が揃った良質なロックアルバムとなっている。この新作においてブライアンの盟友であるギタリスト、キース・スコットは、ボブ・ロックとブライアンがプロデュースしている8曲でギターをプレイ。キースはそのロック・スピリット溢れるギターでレコーディングやツアーでブライアンを支え続けており、誰もが耳にしたことがあるであろうブライアンの数多くのヒット曲では必ずキースの歌心溢れるメロディックなギターを聴くことが出来る。しかし、新作を含めこのところのブライアンの作品では楽曲の尺がコンパクトになっていることもあり、以前のようなブライアンの歌とキースのメロディックなギターによるドラマチックな展開を持つ曲は姿を見せなくなった。そのあたりも含めてブライアンの新作「SHINE A LIGHT」でのギタープレイや自身のプロジェクトであるThe Fontanasの近況などについてキース・スコットに訊いた。

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