カテゴリー: FEATURES

Vol.112 Michael Landau / August 2020

Michael Landau


Photo by Austin Hargrave

マイケル・ランドウが、ロサンゼルスの歴史ある老舗ジャズ・クラブであるBaked Potato Jazz Clubにて、2019年11月に行ったライヴパフォーマンスを収録した作品「Liquid Quartet Live」をリリース。マイケル・ランドウ(ギター)、エイブ・ラボリエル・ジュニア(ドラム)、ジミー・ジョンソン(ベース)、デヴィッド・フレイジー(ギター&ヴォーカル)・・このアルバムは、本物のミュージシャン達による臨場感あふれる白熱したリアルな音楽を堪能できる素晴らしいライヴ作品となっている。ダイナミクスに溢れた最高峰の表現力を誇るギタープレイ、そして極上のギターサウンド、多くのギタリストからリスペクトを受けると共にリアル志向なコアな音楽ファンからも絶大な支持を得ているミュージシャン、マイケル・ランドウに「Liquid Quartet Live」について訊いた。

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Vol.111 Randy McStine / July 2020

Randy McStine

The Aristocratsのドラマーとしても活躍している Marco Minnemann(マルコ・ミンネマン)と、LO-FI RESISTANCEやThe Fringe、自身のソロに加え、マルコとは、プログレッシブ・ロック・バンドであるIN CONTINUUMで共に活動しているRandy McStine(ランディ・マクスタイン)によるデュオ McStine & Minnemannがデビューアルバム「McStine & Minnemann」をリリース。超絶テクニカルインストバンドであるThe Aristocratsで魅せるドラマーとしての側面とは別にギターやキーボード、作曲も操るマルコと、同じくギター、ベース、ボーカル、キーボード、作曲を手掛け、様々なジャンルの音楽を通じてマルチな才能を発揮するランディによるこのアルバムは、どの曲もロックを基軸としながらも摩訶不思議でキャッチーな彼等独自のスタイルに見事に昇華されており、何度も繰り返し聴きたくなるような中毒性を持った素晴らしい作品となっている。ランディ・マクスタインにデビュー・アルバム「McStine & Minnemann」について訊いた。

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Vol.110 Bill Champlin / June 2020

Bill Champlin

CHICAGOの元メンバーであり、アース・ウインド&ファイアー「After The Love Has Gone」やジョージ・ベンソン「Turn Your Love Around」への楽曲提供などによるグラミー受賞も果たしているレジェンド・ミュージシャンのビル・チャンプリン、そしてTOTOのボーカリストであるジョセフ・ウィリアムス、スウェーデンでプロデューサー / ギタリストとして活動しているピーター・フリーステットによるプロジェクト CWFが2作目となるスタジオ・アルバム「CWF2」をリリースした。元シカゴのビルとTOTOのジョセフが組むことで必然的にメロディックでお洒落な音楽に期待を抱くファンが多いと思われるが、今作でもそれらファンの期待に完璧に応える珠玉のメロディ、ビルとジョセフによる爽やかで哀愁を帯びたボーカル、そして曲の魅力を最大限に惹き立てるピーターの的を得たクレバーなギターワークが展開されている。ビル・チャンプリンに新作「CWF2」について語って貰った。

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Vol.109 Sonny Landreth / May 2020

Sonny Landreth


Photo by Greg Miles

匠の域に到達した変幻自在のスライド・バーを駆使し奏でる珠玉のブルース・ロックで聴き手を魅了するSONNY LANDRETH(サニー・ランドレス)がおよそ5年ぶりとなるスタジオ・アルバム「BLACKTOP RUN」をリリース。今作においても、トレードマークであるそのスライド奏法による圧巻のギタープレイはもちろん、ボーカリスト、ソングライターとして聴き手の心を揺さぶる珠玉のブルース・ロックを創り出している。過去には、エリック・クラプトンのクロスロード・フェスティヴァルにも出演、その実力をエリックからも高く評価されているギターの匠、サニー・ランドレス。珠玉のブルース・ロック作品「BLACKTOP RUN」について訊いた。

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Vol.108 Trevor Rabin / April 2020

Trevor Rabin

トレヴァー・ラビンがこれまでの音楽キャリアで創り出したソロ・アルバムやイエス時代に制作した初期のデモ、未発表のライヴ音源やサウンドトラックなどをまとめたボックスセット「Changes」をリリースする。YESのメンバーとしてYES最大のヒット作「90125」を生み出し、その後も自身のソロ活動や映画音楽のコンポーザーとしてブルース・ウィルス主演の「アルマゲドン」やアーノルド・シュワルツェネッガー主演の「シックス・デイ」をはじめとした数々の大ヒット映画のサウンドトラックを手掛けるなどトレヴァー・ラビンが創り出した珠玉のメロディは世界中の多くの人々に届けられ、その耳に残り続けている。

今回リリースされるボックスセットには、トレヴァーがこれまでにリリースしたソロアルバムや未発表のライヴ、そして、映画「Jack Frost」のサウンドトラックのデモやYES時代のデモも収録されており、トレヴァーの音楽の進化の過程を聴くことができるなど、ファンにはとても嬉しい内容となっている。ボックスセット「Changes」についてトレヴァーに訊いた。

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Vol.107 Pete Lesperance / March 2020

Pete Lesperance


Photo by Rich McPherson

ハーレムスキャーレムのニューアルバム「CHANGE THE WORLD」は、真にファンがハーレムスキャーレムに求めているドラマチックでメロディックな楽曲、ハリー・ヘスの素晴らしい歌声に美しいコーラスワーク、センス溢れるギターが詰まった極上のメロディック・ハードロック作品となっている。ピート・レスペランスは当作品においても楽曲に見事にマッチングしたギターのリフワーク、メロディックでドラマティックなソロの展開はもちろん、より躍動感が増した感もある充実したギタープレイで聴き手を魅了する。ピート・レスペランスにニューアルバム「CHANGE THE WORLD」について訊いた。

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Vol.106 Nili Brosh / February 2020

Nili Brosh


Photo by Dana Tarr

トニー・マカパインのバンドでのギタリストとしての活動などを通してその確かなギターテクニックでファンからも注目されていた女性ギタリスト Nili Brosh (ニーリー・ブロッシュ) が、3作目となるスタジオ・ニューアルバム「Spectrum」をリリースした。ロックギタリストのインストゥルメンタル作品の場合、曲中をギターで埋め尽くすものも多く存在するが、ニーリーの最新作「Spectrum」は、卓越した作曲センス、キーボード、アコーディオンやヴァイオリンを配す等の細部にまで綿密に構築されている楽曲、表現力に溢れた素晴らしいギタープレイを背景にロック音楽、ギターミュージックといったフィールドに留まらない豊かな音楽性に溢れた素晴らしい作品となっている。ニーリー・ブロッシュにアルバム「Spectrum」について訊いた。

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Vol.105 Vinnie Moore / January 2020

Vinnie Moore

伝統的ブリティッシュ・ハードロック・バンドであるUFOのギタリストとしての活動、そしてソロとしても活躍し続けているヴィニー・ムーアがニューアルバム「Soul Shifter」をリリース。80年代後半にはポール・ギルバートやトニー・マカパインなどと共に光速のギターテクニックを操る新世代ギタリストとして認知されていたヴイニー・ムーアであるが、その後はデビュー時に色濃かったネオ・クラシカルなスタイルの枠に捉われることなく、ブルース/カントリー/ジャズ/フュージョンといった本来のヴイニーが持っていた豊かな音楽性を背景に独自のスタイルを確立することに成功している。今作においてもファンク/ブルース/カントリーといった音楽の要素が見事にヴィニー流に昇華されているとともに、ヴィニーのエモーショナルかつダイナミクスに溢れたギターの表現力は更に深みを増している。新作「Soul Shifter」についてヴイニーに訊いた。

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Vol.104 Kris Barras / December 2019

Kris Barras


Photo by Rob Blackham

総合格闘技の世界で闘っていた男が、子供の頃から抱いていたもう一つの夢をつかむべく、ブルース・ロック音楽の世界に闘いの場を移し情熱を注いでいる。元総合格闘家のKris Barras(クリス・バラス)が渾身のブルース・ロック作品「Light It Up」をリリース。クリス・バラスのミュージシャンとしての実力は、あのブルース・ロックのスーパー・プロジェクトであるSupersonic Blues Machine にてフロントマンとしてギターとボーカルを担い、ビリー・ギボンズ、スティーヴ・ルカサー、エリック・ゲイルズやウォーレン・ヘインズといった錚々たるミュージシャン達と共演し、堂々と渡り合っていることからも明らかである。今回の作品でも、シンガー、ギタリストとしての魅力はもちろん、作曲面におけるメロディ・メーカーとしてもその才能を存分に披露。アルバムは、ボーカルのメロディの豊かさ、ブルースフィーリングを持ちながらも決して古臭くはなっていない洗練されたアレンジ、そしてリアルなギタープレイ、歌声が発揮された会心作となっている。最新作「Light It Up」についてクリス・バラスに訊いた。

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Vol.103 Jan Akkerman / November 2019

Jan Akkerman


Photo by Paul Bergen

オランダが誇る伝説的プログレッシヴ・ロック・バンド、FOCUSや自身のソロ活動にてその卓越したギターテクニック、至高の表現力を発揮した創造性に溢れる素晴らしい音楽で世界中のミュージシャンや音楽ファンを魅了し続けている巨匠、Jan Akkerman(ヤン・アッカーマン)が8年ぶりとなるソロ・アルバム「Close Beauty」をリリース。最新作においてもその豊かな音楽性を背景とした多彩で素晴らしい楽曲群やそこでの表現力豊かなヤン・アッカーマンのギタープレイ、常に進化しつづけるヤン・アッカーマン・サウンドは聴き手の心を捉えて離さない。今もなお音楽への探求と創造への情熱を燃やし続けるレジェンドギタリスト・ミュージシャン、ヤン・アッカーマンに最高のギター・インストゥルメンタル・アルバム「Close Beauty」について訊いた。

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