カテゴリー: FEATURES

Vol.108 Trevor Rabin / April 2020

Trevor Rabin

トレヴァー・ラビンがこれまでの音楽キャリアで創り出したソロ・アルバムやイエス時代に制作した初期のデモ、未発表のライヴ音源やサウンドトラックなどをまとめたボックスセット「Changes」をリリースする。YESのメンバーとしてYES最大のヒット作「90125」を生み出し、その後も自身のソロ活動や映画音楽のコンポーザーとしてブルース・ウィルス主演の「アルマゲドン」やアーノルド・シュワルツェネッガー主演の「シックス・デイ」をはじめとした数々の大ヒット映画のサウンドトラックを手掛けるなどトレヴァー・ラビンが創り出した珠玉のメロディは世界中の多くの人々に届けられ、その耳に残り続けている。

今回リリースされるボックスセットには、トレヴァーがこれまでにリリースしたソロアルバムや未発表のライヴ、そして、映画「Jack Frost」のサウンドトラックのデモやYES時代のデモも収録されており、トレヴァーの音楽の進化の過程を聴くことができるなど、ファンにはとても嬉しい内容となっている。ボックスセット「Changes」についてトレヴァーに訊いた。

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Vol.107 Pete Lesperance / March 2020

Pete Lesperance


Photo by Rich McPherson

ハーレムスキャーレムのニューアルバム「CHANGE THE WORLD」は、真にファンがハーレムスキャーレムに求めているドラマチックでメロディックな楽曲、ハリー・ヘスの素晴らしい歌声に美しいコーラスワーク、センス溢れるギターが詰まった極上のメロディック・ハードロック作品となっている。ピート・レスペランスは当作品においても楽曲に見事にマッチングしたギターのリフワーク、メロディックでドラマティックなソロの展開はもちろん、より躍動感が増した感もある充実したギタープレイで聴き手を魅了する。ピート・レスペランスにニューアルバム「CHANGE THE WORLD」について訊いた。

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Vol.106 Nili Brosh / February 2020

Nili Brosh


Photo by Dana Tarr

トニー・マカパインのバンドでのギタリストとしての活動などを通してその確かなギターテクニックでファンからも注目されていた女性ギタリスト Nili Brosh (ニーリー・ブロッシュ) が、3作目となるスタジオ・ニューアルバム「Spectrum」をリリースした。ロックギタリストのインストゥルメンタル作品の場合、曲中をギターで埋め尽くすものも多く存在するが、ニーリーの最新作「Spectrum」は、卓越した作曲センス、キーボード、アコーディオンやヴァイオリンを配す等の細部にまで綿密に構築されている楽曲、表現力に溢れた素晴らしいギタープレイを背景にロック音楽、ギターミュージックといったフィールドに留まらない豊かな音楽性に溢れた素晴らしい作品となっている。ニーリー・ブロッシュにアルバム「Spectrum」について訊いた。

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Vol.105 Vinnie Moore / January 2020

Vinnie Moore

伝統的ブリティッシュ・ハードロック・バンドであるUFOのギタリストとしての活動、そしてソロとしても活躍し続けているヴィニー・ムーアがニューアルバム「Soul Shifter」をリリース。80年代後半にはポール・ギルバートやトニー・マカパインなどと共に光速のギターテクニックを操る新世代ギタリストとして認知されていたヴイニー・ムーアであるが、その後はデビュー時に色濃かったネオ・クラシカルなスタイルの枠に捉われることなく、ブルース/カントリー/ジャズ/フュージョンといった本来のヴイニーが持っていた豊かな音楽性を背景に独自のスタイルを確立することに成功している。今作においてもファンク/ブルース/カントリーといった音楽の要素が見事にヴィニー流に昇華されているとともに、ヴィニーのエモーショナルかつダイナミクスに溢れたギターの表現力は更に深みを増している。新作「Soul Shifter」についてヴイニーに訊いた。

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Vol.104 Kris Barras / December 2019

Kris Barras


Photo by Rob Blackham

総合格闘技の世界で闘っていた男が、子供の頃から抱いていたもう一つの夢をつかむべく、ブルース・ロック音楽の世界に闘いの場を移し情熱を注いでいる。元総合格闘家のKris Barras(クリス・バラス)が渾身のブルース・ロック作品「Light It Up」をリリース。クリス・バラスのミュージシャンとしての実力は、あのブルース・ロックのスーパー・プロジェクトであるSupersonic Blues Machine にてフロントマンとしてギターとボーカルを担い、ビリー・ギボンズ、スティーヴ・ルカサー、エリック・ゲイルズやウォーレン・ヘインズといった錚々たるミュージシャン達と共演し、堂々と渡り合っていることからも明らかである。今回の作品でも、シンガー、ギタリストとしての魅力はもちろん、作曲面におけるメロディ・メーカーとしてもその才能を存分に披露。アルバムは、ボーカルのメロディの豊かさ、ブルースフィーリングを持ちながらも決して古臭くはなっていない洗練されたアレンジ、そしてリアルなギタープレイ、歌声が発揮された会心作となっている。最新作「Light It Up」についてクリス・バラスに訊いた。

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Vol.103 Jan Akkerman / November 2019

Jan Akkerman


Photo by Paul Bergen

オランダが誇る伝説的プログレッシヴ・ロック・バンド、FOCUSや自身のソロ活動にてその卓越したギターテクニック、至高の表現力を発揮した創造性に溢れる素晴らしい音楽で世界中のミュージシャンや音楽ファンを魅了し続けている巨匠、Jan Akkerman(ヤン・アッカーマン)が8年ぶりとなるソロ・アルバム「Close Beauty」をリリース。最新作においてもその豊かな音楽性を背景とした多彩で素晴らしい楽曲群やそこでの表現力豊かなヤン・アッカーマンのギタープレイ、常に進化しつづけるヤン・アッカーマン・サウンドは聴き手の心を捉えて離さない。今もなお音楽への探求と創造への情熱を燃やし続けるレジェンドギタリスト・ミュージシャン、ヤン・アッカーマンに最高のギター・インストゥルメンタル・アルバム「Close Beauty」について訊いた。

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Vol.102 Steve Morse / October 2019

Steve Morse

スティーヴ・モーズ(G)、マイク・ポートノイ(Ds)、ニール・モーズ(Kb,Vo)、ケイシー・マクファーソン(Vo, Key)、デイヴ・ラルー(B)といったプログレッシヴ・ロックの範疇にとどまらず、様々な音楽ジャンルに幅広くそして深く精通するとともに、それら音楽に対応するプレイヤーとしても匠(たくみ)の域に達している技量を持ったリアルなミュージシャンの集合体であるFlying Colors。Flying Colorsとしては3作目となる最新スタジオアルバム「Third Degree」は、Flying Colorsが持つプログレッシヴな音楽性、卓越したミュージシャンとしての技量に期待するコアな音楽性を持つファンはもちろんのこと、それ以外の音楽ファン、良質なロック/ポップスを好む音楽ファンの期待にも応える素晴らしい楽曲がバランス良く収録された素晴らしい作品となっている。スティーヴ・モーズに最新スタジオアルバム「Third Degree」について訊いた。

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Vol.101 Guthrie Govan / September 2019

Guthrie Govan


Photo by Morgan Brown Photo

Guthrie Govan(ガスリー・ゴーヴァン [guitar] )、Bryan Beller(ブライアン・ベラー [bass] )、Marco Minnemann(マルコ・ミネマン [drums])のトリオによるTHE ARISTOCRATSが4作目のスタジオアルバムとなる “YOU KNOW WHAT…?”をリリース。THE ARISTOCRATSは、各メンバーが高度な演奏技術を持つとともに、ジャズ、フュージョンからプログレッシヴ・ロック、カントリー、ブルースに至るまで様々な音楽ジャンルに深く精通し、それらを融合したオリジナリティのある音楽スタイルを確立させている素晴らしいミュージシャンの集合体。新作「YOU KNOW WHAT…?」は、各メンバーが持つ豊かな音楽性、高度なテクニックに裏打ちされた表現力を背景に聴き手のイマジネーションを膨らませる音楽の宝庫となっており、アルバム全編を通して一気に楽しめる魅力に溢れた作品となっている。ギター・インストゥルメンタルやロック・フュージョンの音楽ファンはもとより、トップ・ギタリスト達の口からも最高峰のテクニックを持つギタリストの一人としてその名が挙がるガスリー・ゴーヴァンにTHE ARISTOCRATSの新作「YOU KNOW WHAT…?」について訊いた。

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Vol.100 Tyler Bryant and the Shakedown / August 2019

Tyler Bryant and the Shakedown

期待のロックギタリスト/シンガー/ソングライターであるタイラー・ブライアント率いるTyler Bryant and the Shakedownが3作目となるオリジナル・スタジオ・アルバム「Truth and Lies」をリリース。これまでにジェフ・ベックやエアロ・スミス、AC/DC、ガンズ・アンド・ ローゼズなど錚々たるレジェンド・ロック・ミュージシャンとツアーする中でミュージシャンとしての実力を鍛え抜かれたTyler Bryant and the Shakedown。

ニューアルバム「Truth and Lies」は、Tyler Bryant and the Shakedownの定番スタイルであるブルース・ロックから勢いあるハードロック曲、そして珠玉のロック・バラードに至るまでこれまで以上に幅広いロックファンを魅了する作品となっている。
次世代のギターヒーローを感じさせるタイラー・ブライアントのギタープレイも健在。 “Couldn’t See The Fire”のエンディングにおけるエモーショナルで歌い上げるような圧巻のギターソロは、この作品の聴きどころとなっていると共に、バンドで同じくギターを担うGraham Whitford(グラハム・ウィットフォード)とアルバムの全編で素晴らしいロックギターを聴かせてくれる。
リアルなロックアルバム「Truth and Lies」についてタイラー・ブライアントに訊いた。

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Vol.99 Michael Thompson / July 2019

Michael Thompson


Photo by Tommaso Barletta

セリーヌ・ディオン、シャナイア・トゥエイン、フィル・コリンズ、マライア・キャリー、マドンナなど数多くのビッグ・アーティストの作品やツアーに参加してきた超一流のセッション・ギタリストであるマイケル・トンプソンが自身のバンド MICHAEL THOMPSON BANDにてニュー・アルバム「Love And Beyond」をリリース。
アルバムはエモーショナルなギター・インストゥルメンタルの小曲 “Opening” で幕を開け、全編に渡り良質なメロディや卓越したアレンジによる素晴らしいヴォーカル曲が展開される中でマイケル・トンプソンのセンス溢れる極上のギタープレイが駆け巡っている。また、曲と曲の架け橋となるギターによるINTERLUDE(間奏曲)は、ギタリストとしてのマイケルの主張を感じさせるとともにアルバムに独自の世界観を与えている。快作「Love And Beyond」についてマイケル・トンプソンに訊いた。

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