Jamie West-Oram
Photo by C. Jansen
80年代に世界を席巻した英国ニューウェイヴ・ロックの中でもその独自のスタイル、サウンドにより、玄人好みのディープな音楽ファンから高く評価されていたTHE FIXX。ボーカルのサイ・カーニンが放つキャッチーで憂いを帯びたメロディとU2のエッジやポリスのアンディ・サマーズがそうであるように、ギターのジェイミー・ウエスト・オーラムの楽曲を彩りTHE FIXXの中核となるギターワークで構築された楽曲は、コアな音楽ファンだけではなく幅広い音楽ファンを惹きつけ、1983年に発表したアルバム「Reach the Beach」では当時のビルボードアルバムチャートで8位を獲得、アルバムからリリースされたシングル”One Thing Leads to Another”は Billboard Hot 100 で4位を記録している。2022年にリリースされた最新作「Every Five Seconds」でもTHE FIXXらしいサイ・カーニンの個性的な歌声にジェイミーの多彩なギターサウンドとルパート・グリーンオールによるキーボードサウンドが融合した芸術的で奥深い音楽空間が健在。アルバムに収録されている全曲がとても魅力に溢れ、THE FIXXが創作能力に溢れた現在進行形であることを証明している。バンドサウンドの中核を担うジェイミー・ウエスト・オーラムに彼の個性的なギタースタイルを作り上げた音楽的バックグランドやTHE FIXXとの出会い、そして最新作「Every Five Seconds」について訊いた。