カテゴリー: FEATURES

Vol.46 Steve Lukather / April 2015

Steve Lukather


Photo : ©Heather Porcaro

2008年に解散を表明し活動を停止していたTOTOがALS(筋委縮性側索硬化症)を発症し、療養中のバンドのベーシスト:マイク・ポーカロの支援を目的に再結集したのは2010年の出来事であった。その後、バンドはベストアルバム「IN THE BLINK OF AN EYE 1977-2011」のリリースや世界中でライヴ・ツアーを行い、2014年にはその模様を収録したライヴ作品「35th Anniversary Tour: Live in Porland」を発表。
そして今回遂に9年ぶりとなるオリジナル・スタジオ・アルバム「TOTO XIV」を完成させた。悲しいことにTOTOを再結集に導いたマイク・ポーカロはこの素晴らしい傑作となった作品のリリースにまるで自らのバトンを渡すかのように天国へ旅立った。しかしバンドはマイクに天国で彼とのセッションを心待ちにしているジェフ・ポーカロへの素晴らしい手土産「TOTO XIV」をマイクに預けることができた。
世界中の音楽ファンの期待に応え満足させる優れた作品を生み出すパワーがTOTOに健在であることを見事に証明した快心の作品「TOTO XIV」についてスティーヴ・ルカサーに訊いた。

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Vol.45 Carl Verheyen / March 2015

Carl Verheyen

LA音楽シーンで”ファーストコール”のセッションギタリストとして、これまでにビージーズ、リトル・リチャード、ジョン・フォガティといった数々の大物アーティストとの共演や「STAR TREK」や「ミッションインポジブル 4」といった有名映画作品のサウンドトラックへの参加に至るまで多大な実績を築いているCarl Verheyen (カール・ヴァーヘイエン)。
自身のソロ作品やCarl Verheyen Bandにおいても玄人好みの熱心な音楽ファンを中心に米国、ヨーロッパで支持を集めている。
今回、カールは2001年にリリースされたソロ・アコースティック作品「Guitar Improvisations」に続く第二弾のソロ・アコースティック作品「ALONE」をリリース。
パット・メセニーの”Last Train Home”やピーター・ガブリエルの”Mercy Street”をはじめ、これまでにカールが影響を受けてきた楽曲の数々がカールならではの美しいアレンジで聴く者を惹きつける作品となっている。
新作「ALONE」の内容やアコースティックギターのプレイにおけるアプローチ方法についてカールに訊いた。

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Vol.44 Eric Johnson & Mike Stern / February 2015

Eric Johnson & Mike Stern


Photo by Max Crace

Eric Johnson (エリック・ジョンソン) と Mike Stern (マイク・スターン) は多くのギタリスト達が羨望するであろうその音楽的な才能とオリジナリティを有するトップ・アーティストである。そんな二人が創り上げたアルバム「ECLECTIC」に多くの音楽ファンが魅了されている。この作品では彼等二人のトップ・ギタリストとしてのプレイ面における充実度はいうまでもなく、彼等が創り出してきた素晴らしい楽曲の数々にアーティストとしての総合力の凄さをあらためて実感させられる。エリックとマイクにアルバム「ECLECTIC」について訊いた。

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Vol.43 Steve Lukather / January 2015

Steve Lukather

スティーヴ・ルカサーとラリー・カールトンの共演による日本公演がおよそ15年ぶりに行われる。前回の共演が収録された作品「No Substitutions -Live In Osaka」は第44回グラミー賞にてベスト・ポップ・インスト・アルバム賞を受賞しており、今回の公演でも彼等トップ・アーティストによる最高の音楽でファンを楽しませてくれるに違いない。MUSE ON MUSEでは日本公演を間近に控えたルークさんに今回の公演やTOTOの新作に関するショート・インタビューに応えて貰った。

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Vol.42 Jim Vallance / January 2015

Jim Vallance


Photo credit : Otto Taikyn

ブライアン・アダムスとのコラボレーションを中心に世界中の人達が耳にしている数々のヒット曲を生み出してきたコンポーザであるJim Vallance (ジム・ヴァランス)。 これまでにブライアン、エアロスミス、オジー・オズボーンなど数多くのアーティスト達と優れた楽曲を作り出しているジムであるが、その中でもブライアン・アダムスとのコラボレーションによる今年リリース30周年となる作品「Reckless」をはじめとした強力な作品群は多くのロックファンを魅了している。 音楽的なバックグランド、作曲面における考え方やブライアンとの曲作りの事など色々とジムに訊いてみた。

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Vol.41 Steve Morse / December 2014

Steve Morse


Photo by Jim Arbogast

Flying Colorsが新作「Second Nature」をリリースした。Flying Colorsはスティーヴ・モーズ、マイク・ポートノイ、ニール・モーズをはじめとする各メンバーが他にメインとする音楽活動に取り組む中、その隙間を縫ってアルバム制作やライヴ活動のために集まるといったプロジェクト的な要素が強いバンドのように捉えられている。しかしながらバンドはそのような制約の中にあってもデビューアルバムの「FLYING COLORS」、ライヴ作品である「LIVE IN EUROPE」、そして新作「SECOND NATURE」といった非常に完成度の高い作品を一貫して創り続けている。新作「Second Nature」についてスティーヴ・モーズに訊いた。

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Vol.40 Mattias IA Eklundh / November 2014

Mattias IA Eklundh


Photo by Patric Ullaeus

Freak Kitchenが前作「LAND OF THE FREAKS」からおよそ5年ぶりとなる新作「COOKING WITH PAGANS」をリリースした。新作はFreak Kitchenの魅力であるハード&ヘヴィなグルーヴにキャッチーで親しみやすい歌、そしてマティアス独自のユニークで素晴らしいセンスに溢れたギターが組み合わさった正にファン待望の作品となっている。またアルバムのアートワークやミュージックビデオをディズニーのアニメーターなどで有名なJuanjo Guarnidoが手掛けており、躍動感あるFreak Kitchenの姿を見事にアニメーションで表現している。新作、Juanjo Guarnidoとのコラボレーションに関することなど色々とマティアスに訊いてみた。

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Vol.39 Philip Sayce / October 2014

Philip Sayce


Photo by Chad Crawford

Philip Sayce (フィリップ・セイス)が前作「STEAMROLLER」からおよそ2年ぶりとなる新作「INFLUENCE」をリリースした。
この作品ではフィリップがこれまでに影響を受けてきたLittle Feat、Graham Nash、Little Richardといったアーティスト達の曲を取り上げているとともに、作品をプロデュースしているデイヴ・コブとフィリップが共同で書き上げた秀逸な新曲6曲を含んだ聴き応えある作品に仕上がっている。
エモーショナルを重視した歌とダイナミクスかつ情感に溢れ、聴き手の心を揺さぶるギタープレイで音楽ファンを魅了し続けているフィリップに新作「INFLUENCE」について訊いた。

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Vol.38 Jeremy Brunner / September 2014

Jeremy Brunner

新人ギタリストであるジェレミー・ブランナー(g)を中心にバーニングレインのキース・セント・ジョン(vo)やホワイトライオン、メガデスなど数々の著名バンドでの活躍で知られるジェイムズ・ロメンゾ(b)、そしてフレッド・フィッシャー(ds)といったハードロック界の強者が脇を固めた正に80’sハードロック・プロジェクトと呼ぶにふさわしいX-DRIVE。
デビューアルバム「GET YOUR ROCK ON」はジェレミーが作り上げたキャッチーな曲とキースのエモーショナルなヴォーカルの絶妙なコンビネーションによる良質なアリーナ・ロック作品に仕上がっている。
プロジェクトの中心人物であるジェレミーに彼が影響を受けてきた音楽やデビューアルバム「GET YOUR ROCK ON」についての話を訊いた。

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Vol.37 Sam Coulson / August 2014

Sam Coulson


Photo by Isao Nakamura

プログレッシヴ・ロック界の巨匠ギタリストであるスティーヴ・ハウの後任として見事にASIA入りを果たした将来性豊かな才能を持つギタリスト、サム・コールソン。
ASIAの新作「GRAVITAS」においてはその要所を押さえたクレバーなギタープレイで曲の魅力を余すことなく惹き立てることに貢献している。今回のインタビューではサムの音楽的なバックグランドからASIAの新作におけるギタープレイに至るまで色々と語って貰った。

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