カテゴリー: FEATURES

Vol.48 Tony MacAlpine / May 2015

Tony MacAlpine


Photo by Alex Solca

Tony MacAlpine (トニー・マカパイン)が新作「Concrete Gardens」をリリースした。
80年代後半にはポール・ギルバートやヴィニー・ムーアなどと共に光速のテクニックを操る新世代ギタリストとして認知されていたトニーであるが、その後は自らの音楽キャリアを築いていく中でスティーヴ・ヴァイのバンドへの参加やバニー・ ブルネル、デニス・チャンバースとのプロジェクト CABでの活動など多岐に渡って活躍し、そのハイセンスな音楽性を披露してきた。
今回の作品においてもハードなサウンドとメロディックかつドラマチックな展開が融合した楽曲が見事に散りばめられており、トニーの高度なギターテクニック、そしてコンポーザーとしての高い能力が存分に発揮された作品に仕上がっている。 新作「Concrete Gardens」についてトニーに訊いた。

続きを読む

Vol.47 Simon Phillips & Andy Timmons / May 2015

Simon Phillips & Andy Timmons

ジェフ・ベック、マイケル・シェンカー・グループ、ザ・フーなど数々のアーティストとの共演やジェフ・ポーカロ亡き後のTOTOのドラマーとして多くの聴衆を魅了し活躍してきた世界屈指のスーパー・ドラマーであるサイモン・フィリップス。
その超絶的なドラム・プレイのみにあらずコンポーザー、プロデューサーからレコーディング・エンジニアに至るまでその才能を如何なく発揮するなどトータルなアーティストとして確固たる地位を築いており、近年では上原ひろみザ・トリオ・プロジェクトのメンバーとして日本でも高い人気を誇っている。
そんなサイモンが自ら信頼する名うてのミュージシャン達を招集し、スーパー・ドラマーとしての真髄を聴かせるハード・フュージョン/ジェズ・ロックのプロジェクト Protocolが遂に新作「protocol III」を完成させた。
protocolの司令塔であるサイモン、そしてメンバーの一員であり、新作の中でもそのセンス溢れるギタープレイで見事に楽曲に躍動感溢れる命を吹き込んでいるアンディ・ティモンズに話を訊いた。

続きを読む

Vol.46 Steve Lukather / April 2015

Steve Lukather


Photo : ©Heather Porcaro

2008年に解散を表明し活動を停止していたTOTOがALS(筋委縮性側索硬化症)を発症し、療養中のバンドのベーシスト:マイク・ポーカロの支援を目的に再結集したのは2010年の出来事であった。その後、バンドはベストアルバム「IN THE BLINK OF AN EYE 1977-2011」のリリースや世界中でライヴ・ツアーを行い、2014年にはその模様を収録したライヴ作品「35th Anniversary Tour: Live in Porland」を発表。
そして今回遂に9年ぶりとなるオリジナル・スタジオ・アルバム「TOTO XIV」を完成させた。悲しいことにTOTOを再結集に導いたマイク・ポーカロはこの素晴らしい傑作となった作品のリリースにまるで自らのバトンを渡すかのように天国へ旅立った。しかしバンドはマイクに天国で彼とのセッションを心待ちにしているジェフ・ポーカロへの素晴らしい手土産「TOTO XIV」をマイクに預けることができた。
世界中の音楽ファンの期待に応え満足させる優れた作品を生み出すパワーがTOTOに健在であることを見事に証明した快心の作品「TOTO XIV」についてスティーヴ・ルカサーに訊いた。

続きを読む

Vol.45 Carl Verheyen / March 2015

Carl Verheyen

LA音楽シーンで”ファーストコール”のセッションギタリストとして、これまでにビージーズ、リトル・リチャード、ジョン・フォガティといった数々の大物アーティストとの共演や「STAR TREK」や「ミッションインポジブル 4」といった有名映画作品のサウンドトラックへの参加に至るまで多大な実績を築いているCarl Verheyen (カール・ヴァーヘイエン)。
自身のソロ作品やCarl Verheyen Bandにおいても玄人好みの熱心な音楽ファンを中心に米国、ヨーロッパで支持を集めている。
今回、カールは2001年にリリースされたソロ・アコースティック作品「Guitar Improvisations」に続く第二弾のソロ・アコースティック作品「ALONE」をリリース。
パット・メセニーの”Last Train Home”やピーター・ガブリエルの”Mercy Street”をはじめ、これまでにカールが影響を受けてきた楽曲の数々がカールならではの美しいアレンジで聴く者を惹きつける作品となっている。
新作「ALONE」の内容やアコースティックギターのプレイにおけるアプローチ方法についてカールに訊いた。

続きを読む

Vol.44 Eric Johnson & Mike Stern / February 2015

Eric Johnson & Mike Stern


Photo by Max Crace

Eric Johnson (エリック・ジョンソン) と Mike Stern (マイク・スターン) は多くのギタリスト達が羨望するであろうその音楽的な才能とオリジナリティを有するトップ・アーティストである。そんな二人が創り上げたアルバム「ECLECTIC」に多くの音楽ファンが魅了されている。この作品では彼等二人のトップ・ギタリストとしてのプレイ面における充実度はいうまでもなく、彼等が創り出してきた素晴らしい楽曲の数々にアーティストとしての総合力の凄さをあらためて実感させられる。エリックとマイクにアルバム「ECLECTIC」について訊いた。

続きを読む

Vol.43 Steve Lukather / January 2015

Steve Lukather

スティーヴ・ルカサーとラリー・カールトンの共演による日本公演がおよそ15年ぶりに行われる。前回の共演が収録された作品「No Substitutions -Live In Osaka」は第44回グラミー賞にてベスト・ポップ・インスト・アルバム賞を受賞しており、今回の公演でも彼等トップ・アーティストによる最高の音楽でファンを楽しませてくれるに違いない。MUSE ON MUSEでは日本公演を間近に控えたルークさんに今回の公演やTOTOの新作に関するショート・インタビューに応えて貰った。

続きを読む

Vol.42 Jim Vallance / January 2015

Jim Vallance


Photo credit : Otto Taikyn

ブライアン・アダムスとのコラボレーションを中心に世界中の人達が耳にしている数々のヒット曲を生み出してきたコンポーザであるJim Vallance (ジム・ヴァランス)。 これまでにブライアン、エアロスミス、オジー・オズボーンなど数多くのアーティスト達と優れた楽曲を作り出しているジムであるが、その中でもブライアン・アダムスとのコラボレーションによる今年リリース30周年となる作品「Reckless」をはじめとした強力な作品群は多くのロックファンを魅了している。 音楽的なバックグランド、作曲面における考え方やブライアンとの曲作りの事など色々とジムに訊いてみた。

続きを読む

Vol.41 Steve Morse / December 2014

Steve Morse


Photo by Jim Arbogast

Flying Colorsが新作「Second Nature」をリリースした。Flying Colorsはスティーヴ・モーズ、マイク・ポートノイ、ニール・モーズをはじめとする各メンバーが他にメインとする音楽活動に取り組む中、その隙間を縫ってアルバム制作やライヴ活動のために集まるといったプロジェクト的な要素が強いバンドのように捉えられている。しかしながらバンドはそのような制約の中にあってもデビューアルバムの「FLYING COLORS」、ライヴ作品である「LIVE IN EUROPE」、そして新作「SECOND NATURE」といった非常に完成度の高い作品を一貫して創り続けている。新作「Second Nature」についてスティーヴ・モーズに訊いた。

続きを読む

Vol.40 Mattias IA Eklundh / November 2014

Mattias IA Eklundh


Photo by Patric Ullaeus

Freak Kitchenが前作「LAND OF THE FREAKS」からおよそ5年ぶりとなる新作「COOKING WITH PAGANS」をリリースした。新作はFreak Kitchenの魅力であるハード&ヘヴィなグルーヴにキャッチーで親しみやすい歌、そしてマティアス独自のユニークで素晴らしいセンスに溢れたギターが組み合わさった正にファン待望の作品となっている。またアルバムのアートワークやミュージックビデオをディズニーのアニメーターなどで有名なJuanjo Guarnidoが手掛けており、躍動感あるFreak Kitchenの姿を見事にアニメーションで表現している。新作、Juanjo Guarnidoとのコラボレーションに関することなど色々とマティアスに訊いてみた。

続きを読む

Vol.39 Philip Sayce / October 2014

Philip Sayce


Photo by Chad Crawford

Philip Sayce (フィリップ・セイス)が前作「STEAMROLLER」からおよそ2年ぶりとなる新作「INFLUENCE」をリリースした。
この作品ではフィリップがこれまでに影響を受けてきたLittle Feat、Graham Nash、Little Richardといったアーティスト達の曲を取り上げているとともに、作品をプロデュースしているデイヴ・コブとフィリップが共同で書き上げた秀逸な新曲6曲を含んだ聴き応えある作品に仕上がっている。
エモーショナルを重視した歌とダイナミクスかつ情感に溢れ、聴き手の心を揺さぶるギタープレイで音楽ファンを魅了し続けているフィリップに新作「INFLUENCE」について訊いた。

続きを読む