Vol.13 FLYING COLORS / July 2012

FLYING COLORS


Photo by Joey Pippin

Mike Portnoy(ドラム、ボーカル)、Dave LaRue(ベース)、Neal Morse(キーボード、ボーカル)、Casey McPherson(ボーカル、ギター)、Steve Morse(ギター)によるスーパーバンド「FLYING COLORS」。彼等のアルバム「FLYING COLORS」では、フォーク、プログ、ポップ、そしてメタルが融合された素晴らしい音楽を聴くことが出来る。
Steve Morse、Neal Morseに今回のアルバムについて訊いた。


Photo by Joey Pippin
 
Interview / Text  Mamoru Moriyama
Translation         Masa Eto

 
ミュージシャンとして素晴らしいテクニックを有するメンバーが集まったバンドは数多く存在するが、卓越したテクニックのみにあらず、ソングライティングなどクリエイティヴな面も含めた高いレベルの音楽性を持つバンドとなるとそう多くはいないような感じもする。
そういった意味ではFLYING COLORSは間違いなく卓越したテクニックと高い次元の音楽性を併せ持つメンバーが集まったスーパーバンドである。
以前はDREAM THEATERの司令塔として、DREAM THEATERを離れた後は様々なプロジェクトで活躍し、注目を集めているマイク・ポートノイ、ディープ・パープルのメンバーとしてハードロックの伝説を継承し続けると共に自身のSteve Morse Bandでも卓越したギタープレイと素晴らしい音楽を聴かせているスティーヴ・モーズ、そしてスティーヴと共に長年、活動を続けている名手デイヴ・ラルー、素晴らしいプログレ作品を創り続けているニール・モーズ。このメンバーの名前を聴くだけで卓越したミュージシャンによる素晴らしいインストゥルメンタル音楽のジャムセッションをイメージできるが、そこに親しみやすく良い意味でポップなエッセンスを持つケイシー・マクファーレンがボーカリストとして加わることでFLYING COLORSはフォーク、プログ、ジャズ/フュージョン、ポップ、そしてメタルを融合させたチャレンジングで新しい音楽を創りだすことに成功している。
今回のアルバムについてスティーヴ・モーズ、ニール・モーズに訊いた。


Part1 – Steve Morse –

Muse On Muse (以下MM) : 素晴らしい音楽キャリアを有するメンバーが今回集まり、FLYING COLORSとしてアルバムを完成させましたが、FLYNG COLORSが結成に至るまでの詳しい経緯についてお聞かせ下さい。
 Steve Morse(以下SM) : ビル・エヴァンスが私に連絡をくれて、ニール・モースとケリー・リヴグレンと一緒にプロジェクトアルバムを作らないかと尋ねてきたんだ。楽曲的に面白いアルバムが作れそうだと思ったから承諾したんだよ。その後ケリーが体調を崩してしまい参加できなくなったため、ニールと二人で曲を書き進めた。この作業がうまく進んだからアルバムを作ることにしたんだ。彼とビルはドラマーとしてマイク・ポートノイを推薦してきた。彼のドラミングは素晴らしいから私も賛同したよ。そして私がデイヴ・ラルーを薦めたんだ。それから全員で集まってシンガーをどうするか話し合い、マイクがケイシーを提案したと言う訳さ。みんな彼の歌声にしびれて、彼自身もこういったプロジェクトをやりたがっていたから、年齢差という垣根を超えて彼に決めたのさ。

MM : アルバムのコンセプトについてお聞かせ下さい。
SM : 元々は、プログレと売れ線の音楽を足したような内容にするはずだった。でも、結局みんなが好き勝手に曲を書いていったんだ。最終的には元のアイディアに近い音楽性になったと思っているよ。

MM : アルバム制作はわずか9日間という非常に短い期間だったそうですが、それにも関わらずアルバムはとても充実した内容に仕上がっています。短期間で素晴らしいアルバムに仕上がった要因としては何が考えられますか?
SM : 9日間というのは楽曲の最終的な仕上げとベーシックトラックの録音に費やした期間だけれど、オーバーダブや歌詞の書き直し、全ヴォーカルトラックの録り直しも必要だった。毎日メンバー全員が「良いものが録れた」、と思うまで作業をしていたよ。

MM : アルバムに収録されている曲は各メンバーがレコーディングに集まる際、事前に準備したのでしょうか? それとも皆で集まった段階でスタジオで音を出しながら作っていったのでしょうか?
SM : “INFINITE FIRE” や “LOVE IS WHAT…” のようにすでにアレンジ済みの曲もあったけれど、ほとんどはその場で書いたものだよ。少なくとも現場で大幅に書き直したものばかりさ。

MM : 今回のアルバムは歌ものが好きな音楽ファン、そしてインストゥルメンタル音楽を好み自らも楽器をプレイするようなプレイヤー志向の音楽ファンの両方を高い次元で満足させる内容だと思います。あなた自身、そのあたりのバランスについてはどのように考えていますか?
SM : そうだな、バンド内でもそれぞれビジョンが異なっていたけれど、最終的にはメンバー全員が気に入ったアイディアを採用する形をとった。それがうまくいくかどうかはバンド内のケミストリーにかなり左右されるけれど、このバンドでは非常にスムーズに進んだね。

MM : アルバムのオープニングの”BLUE OCEAN”はバンドの一発録りっぽいライブ感に溢れた曲ですが、実際は如何でしたか?
SM : 聴いての通りさ。最初にレコーディングした時の話し声と演奏のままだよ。マイクはこれをライブ感に溢れた曲にして、アルバムのオープニングにしたがっていたんだ。聴き手とバンドとの距離感を一気に縮める見事なアイディアだったね。慎ましく幕を開けると、そこからどんどん積み重ねていけるのが良いね。


Photo by Joey Pippin

MM : “SHOULDA COULDA WOULDA”では、モトリークルーなどを彷彿させるヘヴィでグルーヴィーなギターリフが印象的な曲ですね。
SM : 息子のケヴィンのおかげで、ミック・マーズと一緒に過ごす時間を持つことが出来たんだ。彼は私にとってヒーローの一人さ。彼は私たちと共に時間を過ごしてくれ、特に辛抱強く息子の質問に答えてくれたんだ。ケヴィンは彼をロック界で最も優れたギタリストの一人だと考えてるけど、私もそう思うね。彼のトーンとリズムのアイディアには並外れたものがある。それに、さっきも言ったように、彼は私が個人的に会った中でも若いファンにわざわざ会いに来てくれる一握りのヒーローの一人なんだ。もう一人はキップ・ウィンガーだ。彼も同様だったね。 リフとなると、一日中アイディアが湧いてくる。私はあのリフは、スマッシュ・マウスがやりそうな面白いグルーヴだなと思ったんだ。マイクは最初少し心配していたんだけれど、このリフは絶対に楽しくなるから、って念を押したんだよ。

MM : “KAYLA”におけるギターソロをはじめ、あなたのプレイはどの曲のソロも美しく、曲にマッチしておりとても構成されているように感じましたが、インプロヴァイズでしょうか? それとも事前に考えたものなのでしょうか? ギターソロに対するあなたのアプローチ方法をお聞かせ下さい。
SM : ソロはインプロヴァイズだよ。一度に数テイク録っておいて、使えないものを削除していくんだ。気に入ったのがあればそれを聴いて部分的に修正していく。ふと自分でも驚くようなメロディが乗ったソロが録れた時は、それをキープしているよ。最終的には、そういったソロから引用するんだ。”KAYLA” のようにね。でも、考えてみれば、あのソロでは意図的にイントロのメロディを取り入れた覚えがあるよ。曲間で十分にあのメロディがリピートされてない気がしたからね。

MM : “THE STORM”は幅広くハードロックのファンのみでなく、ロック、ポップスファンなど幅広く多くの音楽ファンに受け入られそうな印象的なメロディを持った素晴らしい曲ですね。 
SM : ケイシーが本気で歌を歌えば、耳のある人なら誰もが魅了されるはずさ。彼は本当に素晴らしいんだ。ニールと彼の二人で最高のハーモニーを聴かせてくれているよ。

MM : “FOREVER IN A DAZE”では曲の中間部におけるベーシストのDave LaRueとの絡みが印象的ですが、Steve Morse Bandでも共に活動しているDaveとのコンビネーションはあなたにとって特別なものなのでしょうか?
SM : そうだね、デイヴと私は曲を作っている間でもお互いに多くを語らずに済むんだ。彼は何をすべきか心得ているし、どのタイミングで優れたテクニックを披露すべきかも分かっている。だから彼を提案したんだよ。

MM : ヴォーカルのCasey Mcphersonの声はハードロック音楽のファンからポップスのファンにまで幅広い音楽ファンに受け入れられそうな声とフィーリングを持っており、Flying Colorsに見事にマッチしているように感じました。彼の歌についてどのように感じましたか?
SM : さっきも言ったけれど、彼は純粋な感情と美しさのすべてを同時に表現するのに非常に長けているんだよ。

MM : ギターオーケストレーション風に始まるギター、そしてヴォーカルのメロディラインが印象的な”EVERYTHING CHANGES”は壮大なスケール感を持った曲ですね。ギターソロも歌いあげるようなフレーズとあなたの持ち味である疾走感あるオルタネイトのスピードピッキングの組み合わせが絶妙ですが、こういった曲をプレイする際にプレイ面、サウンド面であなたが心がけていることをお聞かせ下さい。 
SM : このイントロは私のアイディアで、この曲のワーキングタイトルは、曲の雰囲気に合った “MAJESTIC” だったんだよ。ソロはとても私らしいと言うか、難しいテクニックもちょっとだけ使っているけれど、メロディに重点を置いていて、自然なフィーリングを出すためにチョーキングを多用しているね。私はいつもどのレンジ、どういった音程の密度でソロを弾くか意識するように心がけているんだ。そして忙(せわ)しくならないようにもね。でも実際には自然と湧き出たものを弾いているし、ソロも自分で気に入ったものを弾いているよ。

MM : 心に染み入る曲”BETTER THAN WALKING AWAY”と、続くドラムとギターの激しさがシュレッド的な”ALL FALLS DOWN”との静と動の対比が印象的でした。アルバムの曲順についても最初から最後まで惹き込まれて一気に聴き通せるものとなっていますが、どのような観点から曲順を決めたのでしょうか?
SM : マイクは頭の回転が速くてね、彼がこの曲順でやりたがっていたんだよ。彼に任せて良かったと思っている。私自身は、どの曲がリスナーにどう聞こえるのかを想像するのが苦手なんだ。時間が大分経ってからでないと、自分が関与した音楽を判断することができないのさ。マイクは良い仕事をしたと思うよ。

MM : “Infinite Fire”はヴォーカルパートとインストゥルメンタルパートが交互にドラマチックかつスリリングに展開する素晴らしい曲でアルバムのラストを飾るに相応しい曲ですね。どのようにしてこの曲は生まれたのでしょうか。
SM : この曲は、ニールと私が最初に行った曲作りの時に出来たものなんだ。普通は私が常にアイディアを出し続ける人間なんだが、ニールも作業がとても速くてね。ニールに負けないように私も必死だったよ!この曲をバンドに聴かせた時は、ケイシーが違うコーラスにしたがっていたから、その部分は変えたんだ。


Photo by Joey Pippin

MM : あなたから見た各々のメンバーの「その人らしさ」が最も表われている曲、その理由をお聞かせ下さい?
SM :
Mike Portnoy
“ALL FALLS DOWN”は、ツーバスで均等に叩くのが非常に難しい曲だが、マイクのテクニックは常に完璧だから、このようなフレーズも簡単にやってのけてしまう。叩きながら携帯でメールを打てるんじゃないのか、というぐらい簡単そうにやっていたよ。
Dave LaRue
“FOREVER IN A DAZE” でのベースソロは、テクニカルでファンキーで見事なんだ。彼にぴったりさ。
Neal Morse
“INFINITE FIRE”がニールのスタイルをもっとも良く表しているね。ブリッジの部分で完璧なヴォーカルハーモニーがあったりと、色々な要素が入っているんだ。
Casey McPherson
“LOVE” はちょっとだけ辛辣な歌詞にひねくれた皮肉さがあってまさにケイシーのようさ。彼も複雑だけれど、とても才能のある素晴らしいヤツさ。

MM : アルバムの中であなた自身が特に印象に残っている曲、そしてお気に入りのギタープレイの曲をお聞かせ下さい。
SM : “INFINITE FIRE” が一番好きかも知れないな。本当はどの曲も好きなんだよ。ひょっとしたら ”EVERYTHING CHANGES” がベストテイクかも知れない。でも、僕には決められないよ!

MM : 今回のアルバムであなたが使用したギターはミュージックマンのシグネイチャーがメインでしょうか? また使用したアンプ、ペダル類も教えて下さい。
SM : レコーディングには 4 ピックアップの青い SM モデルと Y2D モデルを使ったよ。ギターパートのほとんどは ENGL のシグネイチャーアンプとセレッション搭載のストックキャビネットで録った。クリーンパートでは Keeley のコンプレッサーペダルを使ったり、”BLUE OCEAN” のようなライヴテイクでは TC のディレイを使ったよ。E Bow も使ったけれど、ミックス時に音量がかなり下げられたから分かりづらいかもしれないね。

MM : 使用したギター・ピックの種類や使用した弦の種類なども教えて下さい。
SM : ピックはミュージックマンで、ティアドロップ型のヘヴィタイプだよ。弦はアーニーボールで、ゲージは 10, 13, 16, 26, 32, 42 だね。

MM : FLYING COLORSとしての今後の抱負をお聞かせ下さい。次のアルバムを制作する可能性はありますか?
SM : うん、間違いなく作ると思うね。今はまだツアーすらしてないし、みんな忙しいから、それがいつになるかは分からないけれど、我々のケミストリーが生み出した作品をみんな大いに気に入っているし、もっと色々とやりたがっているのは確かだよ。

MM : 日本のファンへメッセージをお願いします。
SM : 我々が楽しみながらこのアルバムを作ったように、みんなもこれを聴いて楽しんでくれるといいな。注目し、そして応援してくれてありがとう。特にギター音楽を君たちの重要な文化の一つとして維持してくれてありがとう!



Part2 – Neal Morse –


Photo by Joey Pippin
 

Muse On Muse (以下MM) : 今回Flying Colorsの素晴らしい内容のアルバムがリリースされましたが、今の気持ちをお聞かせ下さい。
Neal Morse(以下NM) : 最高さ!アルバムも気に入ってるし、ファンからの反応にも興奮しているよ。

MM : 各メンバーとのレコーディング作業は如何でしたか?
NM : バンド全員が集まってこのアルバムの曲作りとレコーディングを行う一年ほど前に、スティーヴと僕の二人で数日ほど一緒に曲を作ったんだ。でも、バンド全員がナッシュビルにある僕のスタジオに集まった時、すべてが一気に作用し始めたんだ。バンド内にもケミストリーがあったし、プロデューサーとしてピーター・コリンズを呼んだのも僕にとっては初めての体験だった。これまで誰かにプロデュースされたことがなかったからね。僕にとってはすべてが新鮮な体験だったよ。

MM : 今回のアルバムは歌ものが好きな音楽ファン、そしてインストゥルメンタル音楽を好み自らも楽器をプレイするようなプレイヤー志向の音楽ファンの両方を高い次元で満足させる内容だと思います。あなた自身、そのあたりのバランスについてはどのように考えていますか?
NM : 元々は、ビル・エヴァンスがプログレとミュージカル風の要素を併せ持ちつつも、いわゆるメインストリーム寄りの聴きやすいバンドの構想を描いていたんだ。面白いのは、僕がスティーヴとフロリダの彼の自宅で曲作りを始めた時、お互いの先入観を捨てて心から思いつくがままに曲を書いて行ったんだ。そのほとんどがアルバムで採用されているけど、蓋を開けてみたらなんだかビルが言った通りの内容になっていてね(笑)。決して意図した訳じゃないんだけれど、不思議だね。

MM : アルバムに収録されている各曲についてコメント(解説)をお願いします。
NM :
Blue Ocean
これはスティーヴと僕がフロリダにいる間に大枠を作った曲だね。美しいコーラスもあるし、オープニングにふさわしいノリも備えていると思う。スティーヴはギターソロをこんなに長くはしたがっていなかったのを覚えているよ。デイヴのベースもナイスだね。

Shoulda Coulda Woulda
この曲はメンバー全員が一つの部屋に集まって仕上げたものだよ。スティーヴが最初のリフを持って来て、メンバー全員でヴァースとコーラスを仕上げたんだ。ケイシーのヴォーカルがワイルドだね。

Kayla
元々は “DAYLIGHT” というタイトルだったんだけれど、歌いやすいし幻想的な雰囲気が出せると思って僕が “KAYLA” というアイディアを出したんだ。僕たちが最初にレコーディングした曲さ。ケイシーが持って来たヴァースのメロディを基にしつつ、残りをバンド全員で書き上げたんだ。個人的に大好きな曲の一つだね。もうメロディが最高だし、ケイシーの声も実に素晴らしい。

The Storm
僕はピーター(・コリンズ)がOK をくれるまで、この曲の歌詞を 3 回書いたんだ。それからケイシーと一緒に曲を作っていき、ピーターがそれを聴きながら良し悪しを判断していった。今まで自分がやって来たのとはまったく異なるやり方だったけれど、結果には満足しているよ。ケイシーがヴァースでピアノを弾いているけど、最高にクールだね。素晴らしい曲だし、素晴らしいヴォーカルだよ。

Forever In A Daze
これはマイク、スティーヴ、そしてデイヴの 3 人がジャムっている時にできたもので、ケイシーが歌を乗せたんだ。コーラスでキーが変わっていき、自分たちでも想像していなかった方向に進んで行ったんだ。良い曲だと思うよ。

Love Is What I’m Waiting For
ケイシーが持って来た曲で、バンドであるパートを短くしたり、ギターソロを加えたり、最後のコーラスに手を加えたりした。大好きな曲さ。このアルバムで一番好きな曲の一つだね。

Everything Changes
僕がスタジオに入ったらケイシーとスティーヴがヴァースとコーラスを作っていて、ケイシーが “everybody falls apart” と繰り返し歌っていたんだ。見事なフィーリングを持った曲だし、みんな気に入っていたから、スティーヴが持っていた壮大なメロディを加えて完成させたんだよ。ブリッジを僕が書いて、そのままレコーディングしたのを覚えてるよ。

Better Than Walking Away
この歌詞はカリブ海で書いたんだ。バルコニーに座って海を眺めながらね。家族の元をいつも去って行く僕の知り合いの人物のことを考えながら書いたものさ。スティーヴと僕の最初の曲作りの時に完成したものだね。

All Falls Down
これはスティーヴ、ケイシー、マイク、そしてデイヴの曲だね。僕はただ単に座って聴いて感嘆していただけさ。リフ命の曲だね!

Fool In My Heart
これは僕が約 6 ヶ月前に書いたものなんだ。バンドに聴かせたらみんな気に入ってくれたから、スティーヴがイントロをつくり、ケイシーがブリッジを作ってすぐにレコーディングしたんだ。マイクのヴォーカルがクールな一曲さ。

Infinite Fire
これは大きな曲だ。Flying Colors のプログレ大作だね。全員が見事な貢献をしているよ。コーラスも元々やろうとしていたものとは違って良かったよ。ピーターが異なるコーラスを試してみるように言ってきたんだ。この曲はスティーヴと僕の曲作りの際に大枠ができたものだけれど、バンドとして完成させたんだ。

MM : あなたから見た各々のメンバーの「その人らしさ」が最も表われている曲、その理由をお聞かせ下さい?
NM :
Mike Portnoy
“ALL FALLS DOWN” だね。マイクは信じられないほどに「音楽的な」人であり、プレイヤーでもあるけど、この曲での彼は狂ったように叩きまくっているんだ。
Dave LaRue
“FOREVER IN A DAZE” かな。壮絶なスラッピングが聴けるよ!
Steve Morse
アルバム丸ごとだね!スティーヴの演奏はアルバムを通して光っているけれど、僕が特に気に入ってるのは “BETTER THAN WALKING AWAY” だね。
Casey McPherson
困ったな、彼もアルバム通して素晴らしかったからね。でも、やはり “BETTER THAN WALKING AWAY” かな。この曲での彼のフィーリングが大好きなんだ。

MM : アルバムの中であなた自身が特に印象に残っている曲、そしてお気に入りのキーボードプレイの曲をお聞かせ下さい。
NM : 僕が個人的に一番気に入ってるのは “THE STORM” か “BETTER THAN WALKING”、もしくは “KAYLA” かな・・・。選べないよ。キーボード的に一番好きなのは多分 “INFINITE FIRE” だ。キーボードパートが一番多い曲だからね。

MM : FLYING COLORSとしての今後の抱負をお聞かせ下さい。
NM : 9月にツアーが待ってるんだ!ヤッホー!

MM : 日本のファンへメッセージをお願いします。
NM : ありがとう、そして近いうちに会えることを祈ってるよ!俺たちと同じぐらいにこのアルバムを気に入ってくれると良いな!みんなに神のご加護がありますように!


FLYING COLORS / FLYING COLORS
マーキー・インコーポレイティド MICP-11052 ¥2,700(税込)

1. BLUE OCEAN 
2. SHOULDA COULDA WOULDA 
3. KAYLA 
4. THE STORM 
5. FOREVER IN A DAZE 
6. LOVE IS WHAT I’M WAITING FOR 
7. EVERYTHING CHANGES 
8. BETTER THAN WALKING AWAY 
9. ALL FALLS DOWN
10. FOOL IN MY HEART
11. INFINITE FIRE

<LINE UP>
CASEY McPHERSON ケイシー・マクファーソン VO, KEY
STEVE MORSE スティーヴ・モーズ G
NEAL MORSE ニール・モーズ KEY, VO
DAVE LaRUE デイヴ・ラルー B
MIKE PORTNOY マイク・ポートノイ DS