Stevie Salas (スティーヴィー・サラス) コラム issue #5 Designing Guitars with Stevie Salas at the Warwick/Framus factory

ラッキーな事に俺はキャリア初期の頃から素晴らしいギターメーカーと一緒に仕事をする機会に恵まれた。90年には自分でギターのデザインするようにもなった。そして2000年には、俺はレスポールやストラトに似たシェイプのギターや、どこにでもあるような無難な見た目のギターは二度と使わない事、白い靴下を二度と履かない事っていう2つの誓いを立てたんだ。

Warwick/Framus(ワーウィック/フラマス)の社長であるハンズ・ピーター・ウィルファーとは数年前にドイツのあるパーティーで出会った。ハンズは彼の親父がフラマスを設立した事と「親父の為にフラマスの栄光をもう一度復活させるのが夢なんだ。」って語ってくれたんだ。感動した俺は彼に「俺にフラマスの工場で新しいギターをデザインさせてくれないか?」って訊いたら彼の返事は「イエス」だった。だから俺は工場に飛んでヘッド・デザイナーのマーカス・スパングラーと会い、オレのシグネチャー・モデルであるFramus IdolMaker をデザインしたのさ。その後、マーカス、PhilXとオレはPanthera IIや Televisionといった新しいモデルを共同デザインしたんだ。

今週は新しい IdolMakerについての仕事と Diablo 2の再設計をする為に再びドイツへ向かった。テキサス州のオースティンからワーウィックのカスタムショップがあるドイツの東の端まで飛んだのさ。そこの工場はワーウィックのベースとフラマスのギターがデザインから全てオーダーメイドで購入できる夢のような場所なんだぜ!
着いた時は少々疲れていたけど、ここ最近はずっと忙しくて休む暇はないからすぐに仕事に取り掛かった。ハンズ・ピーターが迎えに来てくれて、この2日間(たったの2日間で進めないといけない仕事が山ほどあったんだ)に俺が自由に使える車のキーを渡してくれた。工場に入ると、俺はすぐにハンズ・ピーターの息子で、新しいベースの開発をしているニックのところへ向かった。

俺達はMarilyn Mansonのバックでベースを弾いてるホアン・アルデレッテ(ホアンについては多くのファンはThe Mars Voltaのベーシストとして知ってるんじゃないかな。)の為にIdolMakerのベースもデザインしている途中だ。ちなみにホアンは99年のフジロックで俺のバックでベースを弾いてるからググってチェックしてくれ!

– Designing guitars –
新しいDiablo 2のデザインに取りかかる前にIdolMakerのプロモーションの為のビデオ撮影と、俺が設計したアフリカン・コリー材のIdolMakerの電気系統のチェックの仕事を済ませたんだ。さらにAlice In Chainsのギタリストであるウィリアム・デュヴァール用のギターのボディをチェックして、塗装の部署では、あるヨーロッパの顧客の為に作ったクールなカスタム仕様の新作IdolMakerと他のギターのチェックを済ませた。

それらの仕事が終わってようやくマーカス・スパングラーとオレは新しい Diablo 2のデザインの詳細を詰める作業に入ったんだ。近代的で、まだ誰もやってないデザインのギターを作るのはもの凄く難しい作業だから俺達は長い時間を使ってギターの形状を描き、 雛形の作成を繰り返した。そして俺達が気に入った形状ができたら シングル・コイルのピックアップと、フロイド・ローズかストラト・スタイルのトレモロバーを取り付けて、皆をロックするようなギターに形づけていくのさ。

12時間の作業の後はアメリカに戻る時間さ。なんとかギターのおおよその形状はできた。

数ヶ月後には工場に戻って作業し、プロトタイプができるだろう。またアップデートされた情報を送るぜ!その時までには2つのニュー・モデルも仕上がっている予定だ。それまでは俺が昨年の日本ツアーでも使用した新しいフラマスのIdolMakerの2モデルをチェックしておいてくれよ!

スティーヴィー・サラス

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Translation by Hiroshi Takakura