Vol.36 Richard Page / July 2014

Richard Page


Photo Credit: Bill Megalos

1970年代後半から1980年代前半にかけて活動していたPAGES時代より優れたソングライティング、魅力的な歌声で注目を集めていたリチャード・ペイジ。PAGESのスティーヴ・ジョージとリチャードが中心となり結成されたMR.MISTERでは1985年にリリースされたセカンドアルバム「Welcome to the Real World」が全米1位を獲得するとともにアルバムからシングルカットされた”キリエ”や”ブロークン・ウィングス”も全米1位となる成功を収めた。
その後にMR.MISTERは「Go On…」、「Pull」の2枚のアルバムを残し解散する。(最後に作られた作品「Pull」は当時お蔵入りとなりおよそ20年の時を経た2010年にようやくリリースとなり陽の目を見た。)
MR.MISTER解散後もリチャードはソロとして活動を続け、近年ではリンゴ・スター率いるRINGO STARR & HIS ALL STARR BANDのメンバーとしてツアーに参加している。RINGO STARR & HIS ALL STARR BANDの北米ツアー中で大変慌ただしい中の合間を縫ってリチャードに現在のツアー、MR.MISTER、ソロ活動について駆け足で語って貰った。


Photo Credit: Rob Shanahan

Interview / Text  Mamoru Moriyama

Translation         Louis Sesto (EAGLETAIL MUSIC)

 

– RINGO STARR & HIS ALL STARR BAND について –

Muse On Muse (以下MM) : この夏のRINGO STARR & HIS ALL STARR BANDの北米ツアーにおける各地でのショーは如何ですか?
Richard Page (以下RP) : 素晴らしいよ!バンドメンバーも素晴らしいミュージシャンばかり揃っているしとても楽しいよ。Ringoとは一緒に仕事をしていて最高のボスだと思っている。

MM : ALL STARR BANDに参加するようになった経緯についてお聞かせ下さい。
RP : 元々は友人でもあるRichard Marxが僕のことをRingoに紹介したのがこのバンドに入るきっかけだったんだ。その後、Ringoから直接オファーが来て正式にバンドに入ったという訳だ。

MM : リンゴを筆頭にALL STARR BANDにはあなたの他にスティーヴ・ルカサー、トッド・ラングレン、グレッグ・ローリーなど素晴らしいアーティストが参加していますが彼等と一緒にプレイしていて印象は如何でしたか?
RP : 僕は彼らの大ファンでもあるし、彼らの音楽も大好きなんだ。だから、こうやって彼らのような偉大なミュージシャンと一緒に演奏できるということは自分にとっても大変光栄なことだよ。

MM : リンゴと共にツアーする中で彼の音楽に対する日々の取組やステージパフォーマンスからは日々どのような部分を学んでいますか?
RP : Ringoから学ぶことはとても多いよ。中でも自分らしさを忘れないことを最も学んだかもしれないね。ともかく偽りのないように、本物の音楽をやり続けるということだ。

MM : ビートルズ、リンゴの作品の中であなたが特に気に入っている作品を教えて下さい。
RP : あまりにも作品が多過ぎて選ぶのはとても難しいね!でも、どうしても一枚選ばなければいけないのであれば・・・『Abbey Road』か『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』だね。


Photo Credit: Rob Shanahan

– MR.MISTERについて –

MM : MR.MISTERとしてレコーディングは完了していたものの、その後20年を経て2010年にリリースされた「PULL」ですが、20年後のリリースとなった背景についてお聞かせ下さい。
RP : 残念ながら、あれはレコード会社とのトラブルによって生じた問題だ。我々の音楽に対するきちんとしたサポートが足りなかったと言わざるを得ない。

MM : アルバムは今聴いても20数年前の作品とは思えない新鮮さが感じられます。このアルバムの制作コンセプトをお聞かせ下さい。
RP : アルバムをレコーディングするにあたって、特に何かコンセプトがあったという訳ではないんだ。ともかく、自分たちがベストだと思うような楽曲を作るという考えしか頭にはなかったよ。その結果がこのアルバムだったということだ。

MM : アルバムにはトレヴァー・ラビンやバズ・フェイトンも参加していますが、彼等が参加した経緯についてお聞かせ下さい。
RP : 単純に彼らのプレイが好きだから参加してもらったんだ。どちらかというとトレヴァーの方がバズよりも多くアルバムに参加しているよ。

MM : MR.MISTERは4枚のスタジオ作品を制作してきました。当時のエピソードも踏まえそれぞれのアルバムを振り返って頂けますか?
RP : かなり昔の話だからね。正直、当時のエピソードまではあまり覚えていないよ。どのアルバムも作っている期間中は楽しい時間もあり、辛い時間もあった。それぞれのアルバムにはそれぞれ異なる状況や出来事があった。全てひとつの長い旅のようなものだね。

“I Wear The Face”(1984)

この頃はまだ自分たちのサウンドを確立しようとしていた時期だ。

“Welcome To The Real World”(1985)

何百万もの人々が我々の音楽を受け入れ、それが大人気となった。全てが上手くいったアルバムだった。

“Go On…”(1987)

バンド史上最もソングライティングのクオリティが高かった作品だ。様々な新しいアイディアや音を試したし、変わった音やアイディアも沢山取り入れた作品だった。

“Pull”(2010)

今までの作品の中で最も実験的な要素が入っているアルバムだ。個人的にはお気に入りの中の一枚だ。

MM : MR.MISTERとして再び活動する可能性はありますか?
RP : それは、いつどうなるか誰にも分からないことだ。


Photo Credit: Rob Shanahan

–  PECULIAR LIFE について –

MM : このアルバムのコンセプトについてお聞かせ下さい。
RP : このアルバムも特にコンセプトというものは存在しなかったよ。自分が良いと思うような楽曲を書いて、それをベストの方法と状態でレコーディングをするという思いだけで作品を作ったよ。

MM : “No Tomorrow”ではリチャード・マークスと共に曲を書いていますが、彼とこの曲を書くことになった経緯について教えて下さい。
RP : 彼とは既に何度か曲を一緒に書いているんだ。この曲はお気に入りのひとつでもあるんだ。最初にこの曲を書いた時に録ったデモと、実際にアルバムに収録されたものは全く別のヴァージョンになっている。

MM : アルバムではJames HarrahやGreg Leiszといった優れたギタリストがクレジットされています。様々なタイプの優れたギタリスト達の中からあなたの作品に参加するギタリストを選ぶ際には音楽・プレイ面でどういった点を重視しているのでしょうか?
RP : アルバムに参加するミュージシャンを選ぶ時は、ともかく僕の音楽ややり方を理解してくれる人を選ぶようにしているよ。それと、演奏する時に魂を込めてくれるミュージシャンであるかどうかも、自分の中でも判断基準のひとつだ。

MM : ソロ・アルバムとしての次作についての予定や構想はあるのでしょうか?
RP : 今、新しいアルバムの制作を始めているところだよ。自分が今までに影響を受けたカントリー系の音楽をベースにした作品になる予定だ。カントリー・ミュージックでありながらも自分のスタイルやアイディアを取り入れたサウンドに仕上がる予定だ。

 
– ソングライティングについて –

MM : ソングライティングではPages、MR.MISTER、そしてあなたのソロ・アルバムとあなた、Steve George、John Langの共作が多いですがこのチームによる共同作業についてどのように考えていますか? 
RP : この3人は常にお互いの長所や得意分野を褒め合っているような素晴らしい関係の中で一緒に仕事をしているよ。

MM : あなたの場合、ソングライティングはどのように行っているのでしょうか? 決まった方法でなく様々な状況下で新しい曲が生まれるかと思いますが、例えばMR.MISTER時代の”Broken Wings”、”Kyrie”やあなたのソロ・アルバムの曲である”Kiss On The Wind”、”Peculiar Life”などがどのように創り出されたのかをお話し頂けますか?
RP : “Broken Wings”や”Kyrie”、”Kiss On The Wind”、”Peculiar Life”等の楽曲はどれも短時間で作曲されたものばかりだ。特に何も考えずに作ったという印象が強い。良い曲というのは、このようにして作られていることが多いと個人的には思っているよ。

MM : あなたはソングライターとして常に素晴らしい曲を作り続けていますが、それらイマジネーションを維持し続けている秘訣は何でしょうか。  あなたのように常にクリエイティヴであり続ける為には何が必要だと思いますか?
RP : ともかく広くて自由な心を持つことだよ。創造力が自分の魂に入り込んで来るようにね。頑張り過ぎてもいけないんだ。アイディアが沸き上がって来る瞬間を逃さなければいいだけだ。

MM : 今後のあなたの活動予定について教えて下さい。
RP : 今はRINGO STARR & HIS ALL STARR BANDのツアーを続けているところだ。あとは、新しいアルバムの作業を進めていく予定だ。

MM : 日本のファンへのメッセージをお願いします。
RP : みんなお互い仲良くね!あまり頑張り過ぎないように!

 

Richard Page official site : http://www.richardpagemusic.com/

 

Richard Page / Peculiar Life

1. Kiss on the Wind
2. You Are Mine
3. Worldly Things
4. Peculiar Life
5. No Tomorrow
6. The Truth Is Beautiful
7. Brand New Day
8. When You Come Around
9. Peace Of Mind
10. Shadow On My Life
11. Give It Away, Waiting


Mr.Mister / Pull

1. Learning To Crawl
2. Waiting In My Dreams
3. Crazy Boy
4. Close Your Eyes
5. Lifetime
6. I Don’t KNow Why
7. We Belong To No One
8. Burning Bridge
9. No Words To Say
10. Surrender
11. Awaya

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