カテゴリー: FEATURES

Vol.117 Oz Noy / January 2021

Oz Noy


Photo by Yossi Zwecker

オズ・ノイが通算11作目となるニューアルバム「SNAPDRAGON」をリリースした。この作品には、ベースにウィル・リー、ジョン・パティトゥッチ、ジェームス・ジナス、ドラムにデイヴ・ウェックル、ヴィニー・カリウタ、デニス・チェンバースといった最強のリズム隊、さらには、トランペットにウォレス・ルーニー(コロナ感染により2020年3月31日に他界)、ジョン・スナイダー、ソプラノ・サックスにクリス・ポッター、ギターのアダム・ロジャースといった豪華ミュージシャンが招かれており、彼等のプレイを活かした見事なOz Worldが展開されている。リアルなミュージシャン達による臨場感に溢れる圧巻のプレイが堪能できる新作「SNAPDRAGON」についてオズに訊いた。

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Vol.116 BLINDMAN / December 2020

BLINDMAN

日本が誇るメロディック・ハードロックの至宝 BLINDMANが通算11作目となるスタジオ・アルバム「EXPANSION」をリリース。今作でも珠玉のメロディ、BLINDMAN節は見事に健在。ボーカルのRay、ドラムの實成峻を迎えた現在のラインナップでのスタジオ・アルバムは3作目となるが、ギタリストとしては勿論、コンポーザー、メロディメーカーとしても音楽に対してジャンルの枠に捉われないバリエーション豊かな楽曲をクリエイトする中村達也の才能があらためて示された作品となっている。メロディックなハードロックといった核の部分は継承しつつも、Ray、實成峻の加入による相乗効果が発揮された音楽的に懐が深く様々な彩どりを聴かせる楽曲群、それらバリエーション豊かな楽曲群をBLINDMAN流として統一感を持たせることへの戸田達也(Bass)と松井博樹(Key)の貢献も素晴らしく、今作は、従来のBLINDMANファンは勿論、これまで以上により幅広い音楽ファン層に響くであろう快心の作品となっている。新作「EXPANSION」についてBLINDMANの各メンバーに訊いた。

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Vol.115 Reb Beach / November 2020

Reb Beach


Photo by Brian Kaldorf Photography

1988年にWINGERにてデビューするやいなや、それまでの数多くの有名アーティストとのスタジオワークで培ったセンス溢れるギターリフ、テクニカルかつ起承転結のあるクレバーなフレーズ構築にて楽曲に華を添えるギタープレイで一躍、次世代ギターヒーロの一人として注目を集めたレブ・ビーチ。その後のDOKKENへの参加、WHITESNAKEのメンバーとしての活躍と共に母体であるWINGERにおいても活動を続けているレブ・ビーチが、フュージョン・ロックのインストゥルメンタル・ソロアルバム「View From The Inside」をリリースした。今作は、聴き手の心に残る印象的なメロディを持つ曲から70年代のフュージョンなどインストゥルメンタル・バンドで聴かれたインプロヴァイズの魅力を持つ曲にいたるまで、ファンの期待に応える素晴らしい作品となっており、レブ・ビーチが持つ音楽力、ギタリストとしての魅力を大いに楽しめる。珠玉のフュージョン・ロック作品「View From The Inside」についてレブ・ビーチに語ってもらった。

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Vol.114 Bill Leverty / October 2020

Bill Leverty

ジョン・ボン・ジョヴィの後押しにて1990年にデビューアルバムをリリースしたファイアーハウス。そのデビューアルバム「FIREHOUSE」では、ヒット曲となった”ラヴ・オブ・ア・ライフタイム”、”ドント・トリート・ミー・バッド”、”オール・シー・ロート”など、キャッチーかつメロディックな楽曲で多くのロックファンを惹きつけ、以降の活躍へとつながった。そのFIREHOUSEのサウンドの中核を担い、印象的なギターリフ・ワーク、そして起承転結のあるギターソロでフラッシーさと聴き手の心に残るキャッチーでメロディックな旋律を見事なバランスで融合させていたギタリストがビル・レバティ。そのビル・レバティによる最新ソロ・アルバム「DIVIDED WE FALL」でもFIREHOUSEのファンは勿論、幅広いロック音楽ファンに受け入れられるであろう快心のロックを聴くことができる。ビル・レバティに快心作「DIVIDED WE FALL」について語って貰った。

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Vol.113 Gustavo Carmo / September 2020

Gustavo Carmo

ANGRAの元ドラマーであるAquiles Priester(アキレス・プリースター)とタッグを組んだメタル/ロック・フュージョン曲揃いのインストゥルメント作品「Our Lives, 13 Years Later…」では、ゲストにトニー・マカパイン、ヴィニー・ムーア、グレッグ・ハウを招き、堂々たるギタープレイで共演していたGustavo Carmo(グスタボ・カルモ)。今回、グスタボはリズム隊にブライアン・ティッシー(ドラム)、ルディ・サーゾ(ベース)、そしてキーボードには、デレク・シェリニアンを招いて自身名義では初となるシュレッドなロック・ギター・インストゥルメンタルが詰まったEP作品「On and Off」をリリース。テクニカルかつセンスあるギタープレイに卓越したソングライティング能力を併せ持つ要注目のブラジリアン・ギタリスト、グスタボ・カルモに最新EP「On and Off」について訊いた。

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Vol.112 Michael Landau / August 2020

Michael Landau


Photo by Austin Hargrave

マイケル・ランドウが、ロサンゼルスの歴史ある老舗ジャズ・クラブであるBaked Potato Jazz Clubにて、2019年11月に行ったライヴパフォーマンスを収録した作品「Liquid Quartet Live」をリリース。マイケル・ランドウ(ギター)、エイブ・ラボリエル・ジュニア(ドラム)、ジミー・ジョンソン(ベース)、デヴィッド・フレイジー(ギター&ヴォーカル)・・このアルバムは、本物のミュージシャン達による臨場感あふれる白熱したリアルな音楽を堪能できる素晴らしいライヴ作品となっている。ダイナミクスに溢れた最高峰の表現力を誇るギタープレイ、そして極上のギターサウンド、多くのギタリストからリスペクトを受けると共にリアル志向なコアな音楽ファンからも絶大な支持を得ているミュージシャン、マイケル・ランドウに「Liquid Quartet Live」について訊いた。

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Vol.111 Randy McStine / July 2020

Randy McStine

The Aristocratsのドラマーとしても活躍している Marco Minnemann(マルコ・ミンネマン)と、LO-FI RESISTANCEやThe Fringe、自身のソロに加え、マルコとは、プログレッシブ・ロック・バンドであるIN CONTINUUMで共に活動しているRandy McStine(ランディ・マクスタイン)によるデュオ McStine & Minnemannがデビューアルバム「McStine & Minnemann」をリリース。超絶テクニカルインストバンドであるThe Aristocratsで魅せるドラマーとしての側面とは別にギターやキーボード、作曲も操るマルコと、同じくギター、ベース、ボーカル、キーボード、作曲を手掛け、様々なジャンルの音楽を通じてマルチな才能を発揮するランディによるこのアルバムは、どの曲もロックを基軸としながらも摩訶不思議でキャッチーな彼等独自のスタイルに見事に昇華されており、何度も繰り返し聴きたくなるような中毒性を持った素晴らしい作品となっている。ランディ・マクスタインにデビュー・アルバム「McStine & Minnemann」について訊いた。

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Vol.110 Bill Champlin / June 2020

Bill Champlin

CHICAGOの元メンバーであり、アース・ウインド&ファイアー「After The Love Has Gone」やジョージ・ベンソン「Turn Your Love Around」への楽曲提供などによるグラミー受賞も果たしているレジェンド・ミュージシャンのビル・チャンプリン、そしてTOTOのボーカリストであるジョセフ・ウィリアムス、スウェーデンでプロデューサー / ギタリストとして活動しているピーター・フリーステットによるプロジェクト CWFが2作目となるスタジオ・アルバム「CWF2」をリリースした。元シカゴのビルとTOTOのジョセフが組むことで必然的にメロディックでお洒落な音楽に期待を抱くファンが多いと思われるが、今作でもそれらファンの期待に完璧に応える珠玉のメロディ、ビルとジョセフによる爽やかで哀愁を帯びたボーカル、そして曲の魅力を最大限に惹き立てるピーターの的を得たクレバーなギターワークが展開されている。ビル・チャンプリンに新作「CWF2」について語って貰った。

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Vol.109 Sonny Landreth / May 2020

Sonny Landreth


Photo by Greg Miles

匠の域に到達した変幻自在のスライド・バーを駆使し奏でる珠玉のブルース・ロックで聴き手を魅了するSONNY LANDRETH(サニー・ランドレス)がおよそ5年ぶりとなるスタジオ・アルバム「BLACKTOP RUN」をリリース。今作においても、トレードマークであるそのスライド奏法による圧巻のギタープレイはもちろん、ボーカリスト、ソングライターとして聴き手の心を揺さぶる珠玉のブルース・ロックを創り出している。過去には、エリック・クラプトンのクロスロード・フェスティヴァルにも出演、その実力をエリックからも高く評価されているギターの匠、サニー・ランドレス。珠玉のブルース・ロック作品「BLACKTOP RUN」について訊いた。

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Vol.108 Trevor Rabin / April 2020

Trevor Rabin

トレヴァー・ラビンがこれまでの音楽キャリアで創り出したソロ・アルバムやイエス時代に制作した初期のデモ、未発表のライヴ音源やサウンドトラックなどをまとめたボックスセット「Changes」をリリースする。YESのメンバーとしてYES最大のヒット作「90125」を生み出し、その後も自身のソロ活動や映画音楽のコンポーザーとしてブルース・ウィルス主演の「アルマゲドン」やアーノルド・シュワルツェネッガー主演の「シックス・デイ」をはじめとした数々の大ヒット映画のサウンドトラックを手掛けるなどトレヴァー・ラビンが創り出した珠玉のメロディは世界中の多くの人々に届けられ、その耳に残り続けている。

今回リリースされるボックスセットには、トレヴァーがこれまでにリリースしたソロアルバムや未発表のライヴ、そして、映画「Jack Frost」のサウンドトラックのデモやYES時代のデモも収録されており、トレヴァーの音楽の進化の過程を聴くことができるなど、ファンにはとても嬉しい内容となっている。ボックスセット「Changes」についてトレヴァーに訊いた。

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