Vol.30 Nile Rodgers / January 2014

Nile Rodgers

    
CHICのソングライター、ギタリストとして数多くの名曲を創り上げるとともに1980年代以降はプロデューサーとしてマドンナ、デヴイッド・ボウイ、ダイアナ・ロス、デュラン・デュランなどをはじめ数々の大物アーティストの作品を手掛けているナイル・ロジャース。ギタリストとしてもダイナミックかつグルーヴ感溢れるリズムギターは世界中の多くのギタリスト達を魅了し多大な影響を与え続けている。
DAFT PUNKの最新作「Random Access Memories」においても”GET LUCKY”をはじめとしたコラボレーションであらためてその素晴らしい音楽、ギターを披露し世界中の音楽ファンを魅了している。今回MUSE ON MUSEではCHIC、プロデュース、そしてギタープレイに至るまで様々な話をCHICのツアーで来日中のナイルに語ってもらった。

Interview / Text  Mamoru Moriyama

Translation         Louis Sesto (EAGLETAIL MUSIC)

 

Muse On Muse (以下MM) : 現在、CHIC ft. NILE RODGERSのツアー中ですが各地でのショーは如何ですか?
Nile Rodgers (以下NR) : 素晴らしい反応だよ!今年は今までのキャリアの中でも最もビッグな一年になっている。CHICは長年活動しているけど、バンドのスタート以来、最も多くのオーディエンスの前で演奏している。我々の音楽を懐かしむ年上のオーディエンスに加えて、近年は『シュレック』等の人気映画をきっかけにCHICを好きになった新たな若者のファン層も増えている。最近ではコンサートで“We Are Family”や“Good Times”、“Le Freak”等の曲を歌っている若者を多く見かけるようになったんだ。私は彼らがどこで曲を覚えたのかが不思議でね!彼らは笑いながら「何を言っているんだ!?『トイ・ストーリー』に入っている曲じゃないか!大好きだよ!」って、言われるんだ(笑)そんなこと、思いつきもしなかったよ。ともかく、今のところツアーは最高の状態で進んでいるよ。現時点(2013年11月中旬)で今年は既に200万人の前で演奏をしている。

MM : 今回の日本公演は如何でしたか?
NR : 日本のブルーノートでのショウはいつもパーフェクトだ!長年ブルーノートでショウをやっていることもあり、既に固定のファン層が存在している。リピーターのお客さんも多い中、今回のツアーでは初めてCHICを観るお客さんが全体の2〜3割を占めていたのは今までに無いパターンだった。多くのお客さんは顔なじみだったりするけど、ファン層がどんどん広がっている証拠だね。

MM : ベストアルバム『Chic Organization : Up All Night』のリリースに続き、先頃、そのDISCO EDITIONもリリースされましたが、これらアルバムについての話をお聞かせ下さい。
NR : 我々のコンセプトはダンス界のGRATEFUL DEADになることだ!最近のダンス系フェスティバルではライヴ・バンドはもうほとんど存在しない。みんなDJだ。ライヴ演奏をするのは我々ぐらいだ。そんな中、CHICは最も多くの動員を誇っている。今回リリースしたアルバムの最初のヴァージョンは純粋にスタジオでレコーディングされたものだ。でも、私はリスナーが我々のライヴ音源にどう反応するのかを確かめたかったんだ。ライヴ音源をリスナーは実際に買ってくれるのか?ライヴで演奏したものをもう一度聴きたいと思ってくれるのか?YouTubeを見ると、ライヴの動画はかなりアクセスが多いようだ。でも、実際に”Let’s Dance”のどこどこで演奏したライヴ・ヴァージョンを聴いてみたいと思うかどうか。マドンナも、当時の”Like A Virgin”の12インチ・ヴァージョンを提供してくれた。実際、今の世の中で同じ楽曲の異なるヴァージョンにリスナーは興味を持ってくれるかどうかを知りたかったんだ。人によっては「グラストンベリー・フェスティバルで演奏したあのヴァージョンが聴きたい!」と、言う人がいるかもしれない。GRATEFUL DEADも同じように様々なヴァージョンが存在する。これは、あくまでも実験であって私のエゴではない。売れるか売れないかは関係ないんだ。ただ、「昨日演奏した”Le Freak”より、この間演奏した”Le Freak”の方が好きだ!」という人が存在するかどうかを確かめたかったのさ。実際、DISCO EDITIONに対する反応は凄まじいものだったよ!

MM : アルバムにはCHICやSISTER SLEDGEなどあなたとバーナード・エドワーズが創り上げた数々の名曲が収録されていますが、これら名曲はどのようにして生まれたのでしょうか? 深く印象に残っているエピソード等ございますか?
NR : アルバムのタイトルが『Up All Night』なのも不思議と面白い話だ。何故なら当時のレコードを私たちは夜中にレコーディングしていたからだ。あの頃は予算も少なく、安く、そして早く作品を完成させないといけなかった。ともかく作品をリリースするのを優先することがコンセプトだった。1週間以内に完成させた作品も多かった。最初のCHICのアルバムは3日で終わらせた。SISTER SLEDGEは約1週間、マドンナは数週間、デヴィッド・ボウイの”Let’s Dance”は17日で全行程を終わらせた。今回のアルバムは当時のレコード作りにおけるスタイルやメンタリティに対して敬意を表しているものと考えてほしい。当時のレコード作りの考え方は既に消えてしまっている。でも、DAFT PUNKと”Get Lucky”を制作した時に久しぶりにこのスタイルや考え方が再び戻って来た。当時と全く同じようなアプローチで臨んだんだ。DAFT PUNKと制作した3曲は1日で仕上げた。昔、レコードを作っていた頃と同じようにね。

MM : DAFT PUNKの最新作「Random Access Memories」では”Lose Yourself To Dance “、”Give Life Back To Music “、”Get Lucky”でのコラボレーションがとても好評ですが、彼等の作品に参加することとなった経緯についてお聞かせ下さい。
NR : 彼らとは17年前にリスニング・パーティで出会った。今まで一緒に仕事をしたアーティストとはパーティやバーで知り合ったケースが多いね。レコード会社によってセッティングされることは殆どない。レコード会社にセッティングされたケースは今までに2、3回だけだった。デヴィッド・ボウイはバーで知り合った。マドンナはディスコだった。DURAN DURANはコンサートで会い、INXSは彼らがU2の前座を務めていた時に知り合った。HALL AND OATESもコンサートで会った・・・ともかく、みんなそういう感じで知り合うのさ。近々リリースされる作品も10枚ほどあるけど、これらのアーティストとも同じような感じで知り合っている。AVICIIはRadio City Music Hallのバックステージで会い、TENSNAKEも偶然出会って一緒に食事をしたんだ。カール・コックスは自分がホテルを出るところを彼が偶然ホテルに入って来て出会った。デヴィッド・ゲッタも同じだ。いつもそういう感じでアーティストと知り合うのさ。だから色々なアーティストと仕事をすることになるんだ。

MM : DAFT PUNKとのコラボレーションの作業は如何でしたか?
NR : CHICと全く同じ、全てがスムーズだ!何を作るか相談をして、スタジオに入ってそれを実行する。それだけのことさ!苦労して作った作品に限ってヒットしないことが多いんだ。その作品が決して良くないという訳ではないけどね。でも、ヒットする作品は全て数時間のうちに完成させている曲が多いのは事実だ。前にも言ったようにDAFT PUNKの3曲は1日で終わらせた。

    

MM : あなたはこれまでにマドンナ、デヴィッド・ボウイ、ダイアナ・ロス、DURAN DURAをはじめとした才能に溢れる多くの大物アーティスト達の作品をプロデュースしています。自らの作品に対して確固たるヴィジョンを持つアーティスト達を満足させ、完成度の高い作品を創り上げていくためには、どのような考えや心掛けを持って作業に取り組んでいるのでしょうか?
NR : アーティストの思い描いているヴィジョンが明確であればあるほど私にとっては仕事がやりやすい。スタジオに入る時、楽曲のエッセンスが得られないままその日のうちにスタジオから出ることはないと自分は信じている。その日のうちに楽曲の形を固めて限りなく作品に近い状態のものを作ることを思い描いて作業をしている。AVICIIにも言われたよ、「もうアルバムが半分完成している!」ってね。彼とは6日間レコーディングを行い、毎日ヒットソングを1曲作っている感覚だ。

MM : これまでにプロデュースを手掛けてきた中で特に印象に残るアーティストとのエピソードについてお聞かせ下さい。
NR : 自分のパートナーだったバーナード・エドワーズ以外には、とても奇妙な形で印象に残っているのはデヴィッド・ボウイだ。デヴィッド・ボウイは、DAFT PUNKと同じように、最初はレコード会社との契約が無かった。作業は全て自分たちだけでやったのさ。外部からのインプットも無かった。我々だけで世の中を相手にしている状況だった。DAFT PUNKと全く同じシナリオだ。彼らも最初はレコード会社に所属していなかった。私は彼らと直接やり取りをしていてレコード会社の人間とは一切関わっていなかった。そもそもDAFT PUNKにはレコード会社が無かったからね。デヴィッド・ボウイも全く同じだった訳だ。どんな作品を作りたいかアーティスト相談し、ミュージシャンを雇い、スタジオをブッキングする。あとはスタジオに入って作品を作るだけ。DAFT PUNKの場合は既にスタジオとミュージシャンは用意されていた。だから私はチームの一員に過ぎなかった。でも、チームの中でも重要な役割を担ったのは間違いない!

MM : ダイナミックかつグルーヴ感溢れるあなたの音楽、そしてリズムギターは世界中の多くのギタリスト達を魅了し多大な影響を与えています。あなた自身はどのようにして今のスタイルを築き上げたのでしょうか?
NR : 最初はとても難しかった。左手を一切使わなかったからね。右手だけで開放弦を弾いていたんだ。メトロノームに合わせて開放弦のまま速い16分音符や32分音符を弾いて練習していた。開放弦だけを鳴らして弦から弦へと動き回りながら限られた音で音楽を作ろうとしていた。そして何よりその音が良く聴こえるように努力をしたんだ。5つの音だけ、オクターヴ違いのEを入れれば6つの音だけを使って音楽を作ろうとしていたのさ。自分の音楽のルーツに戻り、ともかくリズムが最も重要だということを自分に何度も言い聞かせた。6つの音だけでカッコよく聴かせるにはどうすればいいのか?試行錯誤を繰り返す中で私はある結論に達した。それは右手で弦の振動をコントロールすることによってより良い音が得られるということだった。安定した音を出せるようになってから私は左手を取り入れることにした。すると、何てことだ!片手でこれだけのことができるのであれば、両手でギターを弾いたら可能性は無限に広がった訳さ!私のギタープレイはとてもシンプルだと思われがちだ。でも、多くのギタリストと共演をしてきて彼らは必ず私のギターを弾く手に釘付けになるのさ。彼らが弾くギターとは全くことなるサウンドだということを気づくのさ。同じ曲を弾いても、君がギターを弾くのと私がギターを弾くのでは聴こえが全く違うだろうからね。

MM : あなたリズムギターやコードワークは多彩で色々なアイデアが盛り込まれていますが、リズムや選択する音(ノート)など楽曲に対するアプローチ方法についてあなたの考えをお聞かせ下さい。
NR : それは私がジャズのバックグラウンドを持っていることに関係しているかもしれない。弾いている和音も複雑なものが多い。全て古いヴォイス・リーディングなんだ。聴こえはシンプルでも、音楽的には複雑だ。私はシンプルな楽曲を書く方法を知らない。でも、シンプルに聴こえるように作っているのさ。この間、2年ぶりに”Get Lucky”を弾こうとしたら、弾き方を思い出せなくて。そうしたら後ろから誰かがこう叫んだのさ、「コードが4つしかないのに、思い出せないの?」ってね。私は大笑いしてこう答えたよ、「コード4つだけ弾いていると思っているのか!?じゃ、私が弾いていたように君が弾いてみればいい。」重要なのはその4つのコードじゃないんだ。その4つのコードをどう解釈して表現するかなんだ。その4つのコードを中心にひとつのパターンが出来上がる。実際にはコードだけでなく、メロディも弾いている訳さ。それだけじゃない、インプロヴァイズもしながら色々とパターンを変えていっている。それが楽曲を面白く聴こえさせている訳だ。昔はそれを「ワン・タイム・オンリー・イベント」と呼んでいた。現代音楽では、これをサンプラー等の機械を使ってやっているが、我々はそれをバンド演奏でやっていた。

MM : 楽曲におけるギターのサウンド作りについてはどのようにお考えですか?
NR : ギターのサウンドに関して言えば、私はとても幸運な人間だ。昔、ギターのことを何も知らないまま楽器屋でフェンダーのストラトキャスターを購入したのだが、このストラトが今では世の中に1本、もしくは2本しか存在しないことが分かった。2本あったとしても、少なくともその1本は私が持っている訳だ!買った当時はフェンダーについても全く知識がなかったし、おそらく値段が手ごろだったことからそのギターを選んだ。今になって、フェンダー社はこのギターのコピーを作ろうとしている。既に6年以上開発が進められている。それだけユニークなギターなんだ。元々、フェンダーのギターは造りがとてもシンプルだが、私のギターに使われた特定の素材やその素材の形状、それと後から自分がギターに足した部品等によって唯一無二のギターになった訳だ。この音が出るギターはこの1本しか無い!エリック・クラプトン、サンタナ、ジョン・マクラフリン、一流ジャズ・ギタリストから速弾きギタリストまで、誰と一緒にプレイしていても私の音だということが分かる!

MM : あなたのようにパーカッシヴなカッティングをプレイする上で必要なピッキング、ストローク方法についてアドバイスを頂けますか?
NR : 全てはコントロールできているかどうかの問題だ。コントロールできていれば音は良くなるはずだ。私は(ギターを始めた当初)何週間も右手だけで練習した。右手で十分にコントロールができるようになってから左手を使うようになった。自分の使いたい音符を自由にチョイスして、それを楽曲の中でダイナミックな形で取り入れることによって我々の音楽に独特の「はねる」要素を加えることができた。多くのギタリストは6弦全てを鳴らす。私は一度に3本の弦しか鳴らさない。3本以上の弦を一度に鳴らすことは稀だ。時々4本鳴らすことはあるけど、5本は滅多にない。6本同時に鳴らすのはフォーク・ミュージックでもやらない限りあり得ないよ!自分にとってはあまりファンキーに聴こえないんだ。自分が演奏している音楽スタイルにおいて、最も少ない本数の弦で重要な和音の要素を的確に表現する方法を見いだすことができたのさ。(過去の)多くの作品では2本の弦しか奏でていないことも多い。聴いている側からするともの凄く壮大に聴こえるパートでも、実は2本の弦で弾いていることもある訳さ。HALL AND OATESの”Adult Education”が良い例だ。それと”China Girl”でも2本の弦だけを使って大きなステートメントとなるフレーズを弾いている。

    

MM : あなたは多くの人を魅了し自然に踊り出させる素晴らしいリズム感、グルーヴをお持ちですが、ミュージシャンにとって大切なリズム感を鍛え、向上させるために必要な練習方法等をアドバイスして頂けますか?
NR : ともかく最初は片手で練習すること。それが重要だ。自分にとって片手でテクニックを鍛えたことが人生を変えてくれたんだ。多くのギタリストはこのような訓練をしない。それと、好きなミュージシャンの音楽を沢山聴くことだ。好きなミュージシャンの真似を続けていく中で、何れ自分のサウンドやスタイルを見つけることになるだろう。

MM : 最近の音楽シーンについてはどのように感じていますか?
NR : 最高だよ!全ての要素においてね!ミュージシャンは以前よりも自由に活動ができている上に、以前よりも多くのお金を生み出している。自分の好きな音楽を自由に作ることができるし、自由に行動することができる。それに、発想があっても技術がなかったがためにそれを表現できなかった人たちは最新の音楽機器によって様々な可能性を与えられている。昔ながらのやり方で物事をやり続けたいと思っているのは古い人たちだけだ。音楽というのは、十代や学生時代に最も人間に影響を及ぼすと思われている。人間はこの時期を過ぎると成長しなくなる傾向がある。だから新しいものに順応しなくなる訳だ。数学者と同じだ。彼らは殆ど20代の頃に大きな結果を残している。アインシュタインがいつ相対性理論を発表したのかは定かではないが、彼の写真は全て白髪で年配の頃の写真が使われている。彼が相対性理論を発表したのはそれよりも遥か昔の話。ただ、彼はその後、相対性理論について一生語り続けただけのことだ。そういう意味では数学者とミュージシャンは非常によく似ている。

MM : 注目している新しい世代のアーティストはいますか? もしいるのであればその理由も含めて教えて下さい。 
NR : 沢山いるよ!今、まさに多くのアーティストと仕事をしているところだよ。でも、特定のアーティストを指す訳にはいかない。他のアーティストたちに対して注目していないように思われたくないからね。でも、DISCLOSUREは素晴らしいよ。AVICIIも素晴らしい。彼との作曲作業の結果にはとても報われるよ。CHASE AND STATUSも同じだ、本当に素晴らしい!

MM : あなたはWe Are Family Foundationでの支援活動を通じて音楽による友達の輪を世界レベルで築こうとしています。あなたが考える「音楽が持つ力」についてお聞かせ下さい。
NR : 音楽は世界共通。誰もが使う言語のようなものだ。音楽は私の名刺であり、白旗でもあるのだ。私を中東からアフリカへ、アイスランドへ、フエゴ島へ、どこへでも連れて行ってくれる。何処であろうと、私が会場に入り「One, Two..Aaahh…」と言えばオーディエンスは「Freak Out!!」と叫んでくれる。みんなはそれが始まるということを理解してくれている訳だ。これはとても素晴らしいことだ。”We Are Family”を歌えば、みんながひとつになってくれる。どんなに強がりな人でも、こういったことによって心を動かされるものだ。今年はアイルランドに滞在することもあり、元IRAのメンバーと話をする機会もあった。私の腕に泣きながらしがみ付いて来た人もいたよ。私の音楽が彼らにとってどれだけ重要なものだったのかを語ってくれていたよ。信じられないことだ。アフリカにいる少年兵の多くも同じように音楽がどれだけ自分たちを支えたかを語っていた。マンデラ氏に会った時も彼は”We Are Family”について「文化がもたらす贈り物は我々の生きている更に先の世代まで受け継がれるものだ」と、言ってくれていた。私が死んだら、子供たちは”We Are Family”が先生たちによって書かれた曲だと思うだろうね。ナイル・ロジャースという男の存在など知る由もないだろう!(笑)でも、その歌を私たちは今歌っているということは自分たちにとって確固たる事実なのさ。We Are Family Foundationによって我々は多くの人々に救いの手を差し伸べている。それだけではない。精神的にも非常に報われることでもある。我々は何処へ行っても大歓迎される。学校を建設し、子供たちの人生を変えている。我々の団体に参加した子供たちは決して団体を去ることはない。この団体の一員でいることを楽しみ、喜んでくれている。そして、次の世代をサポートするために団体にボランティアとして残って仕事に携わる卒業生も決して少なくはない。自分にとって人生で起きた最良の出来事と言っても過言ではない。

MM : 今後の音楽活動の予定について教えて下さい。
NR : 分かっているだけでも様々なアーティストとの仕事で30〜40枚ほどの作品がリリースされる予定だ。その中にはCHICの作品も含まれている。それに、自分が出版した本「Le Freak」を元にブロードウェイ・ミュージカルの台本を書いているところだ。自分の人生の物語だ。それ以外にもチャリティ関係のことも多くやっている。ボノ(U2)やwill.i.amのチャリティ企画のためにも働いている。自由な日が1日も無い人生だよ。

MM : 最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
NR : 私から言えることは・・・ともかく練習を続けること、そしてファンキーな心も忘れないことだ。ともかく音楽そのものを愛することだ。今の時代、殆どの音楽は売れない。好きでなければできないのさ。その情熱こそが君の心を動かすことを忘れてはいけないよ!

Nile Rodgers official site : http://www.nilerodgers.com/

Nile Rodgers Presents The Chic Organization : Up All Night: The Greatest Hits (Disco Edition)

Disk1
1. Le Freak CHIC 
2. He’s The Greatest Dancer SISTER SLEDGE 
3. Upside Down DIANA ROSS 
4. Everybody Dance (12″ Version) CHIC 
5. We Are Family SISTER SLEDGE 
6. Spacer (12″ Version) SHEILA & B. DEVOTION 
7. I Want Your Love CHIC 
8. Saturday NORMA JEAN WRIGHT 
9. Dance, Dance, Dance (Yowsah, Yowsah, Yowsah) CHIC 
10. Lost In Music SISTER SLEDGE 
11. My Feet Keep Dancing CHIC 
12. My Old Piano DIANA ROSS 
13. Chic Cheer CHIC 

Disk2
1. Good Times CHIC 
2. I’m Coming Out DIANA ROSS 
3. Why (12″ Version) CARLY SIMON 
4. My Forbidden Lover (12″ Version) CHIC 
5. Thinking Of You SISTER SLEDGE 
6. I Love My Lady JOHNNY MATHIS 
7. Your Love Is Good (12″ Version) SHEILA & B. DEVOTION 
8. Like A Virgin (12″ Version) Madonna 
9. Frankie Sister Sledge 
10. The Reflex (Single Version) Duran Duran 
11. The CHIC Minimix THE CHIC ORGANISATION 
12. Medley (Live at Glastonbury, 2013) CHIC featuring NILE RODGERS


Nile Rodgers Presents The Chic Organization : Up All Night: The Greatest Hits