Vol.57 Billy Gibbons / February 2016

Billy Gibbons


Photo by Gerardo Ortiz

ZZ TOPのギタリスト/ヴォーカリストとしてブルース・ロック/ハード・ロックの世界で長きにわたって素晴らしい功績を築き上げ、世界中の音楽ファン、ギタリストからリスペクトされているBilly Gibbons(ビリー・ギボンズ)が待望のソロ・デビュー・アルバム「Perfectamundo」をリリースした。
ZZ TOPファンには嬉しい驚きを与えるであろうアフロ・キューバンを感じさせる作品でありつつも骨太のブルース・ハードロックなギターリフやオリジナリティに溢れたギターソロも健在。ビリーの豊かな音楽性を示す一方でアーティストとしての確固たる一本筋が通された素晴らしい作品となっている。
ファン待望の作品「Perfectamundo」についてビリーに訊いた。


Photo by Gerardo Ortiz

Interview / Text  Mamoru Moriyama

Translation         Louis Sesto (EAGLETAIL MUSIC)

 

Muse On Muse (以下MM) : ZZ Topのギタリスト/ボーカリストとして、ブルース・ロック/ハード・ロックの世界で長きにわたって素晴らしい功績を築いてきたあなたが、遂に自身初となるソロ・アルバム「Perfectamundo」を作ることとなった経緯についてお聞かせ下さい。
Billy Gibbons (以下BG) : 運命というか、偶然に巡り会った幸運のようなものだね。Havana Jazz Festivalに参加したのがこのプロジェクトのきっかけとなったと言える。まずはAfro-Cuban系のサウンドにも適応できるような音源を作るところから全ては始まった。その後はAfro-Cubanサウンドにどっぷりと浸かり、我々のトレードマークでもあるブルースやロックのエッセンスとブレンドさせていった訳だ。ひとつのビートが更に次のビートへと繋がり、そうやって『Perfectamundo』が完成していった。

MM : このアルバムはどのようなコンセプトで取り組んだのでしょうか?
BG : 我々が演奏している以上、基礎となっているのは勿論ブルースだ。よく考えるとブルースもAfro-Cubanもルーツは同じ場所にある:西アフリカだ。元々同じところから生まれたふたつのサウンドを解釈していく中で、共通する音のDNAが確実に存在すると言えるだろう。

MM : アフロ・キューバンを感じられるこの作品は、良い意味でZZ Topにおけるあなたを知っているファンも驚くのではないでしょうか?
BG : 勿論、それが狙いだからね!様々なリズミックなアプローチやパーカッションのアレンジはまさにAfro-Cuban系サウンドを象徴するだろう。リスナーの中には驚く人たちもいるだろうね。でも、それはそれで良いことだと思っているよ。冒険をして、実験をして新たなコンセプトやアプローチで幅を広げていくことは、とてもやりがいのあることだよ。

MM : 今作のレコーディングはどのように進められたのでしょうか?詳細についてお聞かせ下さい。
BG : ZZ TOPのツアーの合間に割と行き当たりばったりな感じでレコーディングは行われた。場所もヒューストン、ロサンゼルス、オースティン、スペインと色々な場所で行った。エンジニアと共同プロデューサーのJoe HardyとエンジニアのG.L.’G-Mane’ Moonには色々と頼らせてもらったよ。メンバーは最近Montreux Jazz Festivalで一緒にプレイしてもらったMike Flaniganというオースティンを拠点に活動しているハモンドオルガン奏者やアルゼンチン生まれ、プエルトリコ育ちで現在はロサンゼルスを拠点にしているG.G. Martinが参加している。G.G.のラテン・サウンドに関する知識はともかく素晴らしい。更にホットなパーカッションやヒップホップ的な要素を加えるためにAlx “Guitarzza” Garzaにも参加してもらった。まずはラフなレコーディングを行ってから完成形を作り上げていった。時間の制約もあったので、与えられた時間を最大限に使って作業を続けた。予測のできないスケジュールの中で、ライヴな雰囲気をなるべく収めるように努力をした。でも、実際にレコーディングに入ると時計を気にすることなく、ある程度カジュアルな環境の中で作業は進んでいったよ。タバコを吸いながら、お酒を飲みながら、時にはインターネットを見ながら、お喋りもしながら陽気にキューバ・サウンドを奏でていった訳さ。結果を聴けば、上手くいったということが分かるだろう。

MM : “You’re What’s happenin’ Baby”, “Pickin’ Up Chicks On Dowling Street”などの曲をはじめどの曲においてもちょっとしたギターのバッキングによる装飾やソロにおけるフレーズがとてもクールで印象的でした。アルバムでのギタープレイについてはどのようなことを意識し取り組んだのでしょうか?
BG : 過剰にギター・パートを作ったり重ねたりするのはなるべく避けたよ。それでもブルースやロックをラテン風にブレンドして仕上げるという全体的なアプローチの中でギター・パートが大きな役割を担ったのは言うまでもない。「少ない言葉で多くを語る」という考え方を元に、感じるままリズムに導かれるかのようにギター・ソロをプレイした。

MM : 今作におけるギターのサウンド面ではどのようなことを心掛けましたか? アルバムで使用したギター、アンプ、ペダル類についても教えて下さい。
BG : 勿論、心掛けたことはあるよ。アルバムで聴くことのできるギター・サウンドは沢山の機材を活用して音のレンジを広げている。ギターに関しては勿論、お気に入りのPearly Gatesに最も頼ったよ!言わずと知れた有名なGibsonの59年バーストだ。その次に使用頻度が大きかったのが古いソリッド・ボディのFenderだ。50年代初期のブラックガード仕様Esquireを2本使った。これはNacho Bañosのコレクションから借りているスペイン製テレキャスター・タイプのギターだ。その他、太いアタックのあるサウンドを得るために61年製のLes Paulも使用した。アンプ類はMagnatoneのSuper 59とDave Friedmanによってカリフォルニアで作られた「The Pink Taco」と名付けられた特別な18Wアンプを、12インチ・スピーカー2台を搭載した初期18WのMarshallキャビネットで鳴らしている。皮肉なことにスペインのバレンシアに50Wのチューブ・アンプが存在していたことが分かった。Bigtone Ampsというラインを製造している会社だったのさ。ともかく、今回使用した様々な機材によってとても幅広い音色を得ることができた。異なるサウンドを得るのにとても便利だったよ。あ、それと・・・日本製のBixonic Expandoraも勿論使っているよ!!素晴らしい音だよ!

MM : あなたの音楽、そしてギタープレイは多くの音楽ファンやギタリスト達からリスペクトされ続けています。長きにわたって音楽の世界でトップの位置をキープし続けるミュージシャン、ギタリストであるためにあなたはこれまでどのように取り組んできたのでしょうか?
BG : 常に「自分が聴きたいと思うような音楽を作れ!」というモットーを守っているよ。その結果、その努力や姿勢を認めてくれる人たちが世の中にいるかもしれない。特に意識しているという訳ではないけどね。むしろ、自分にとって正しいと思えるようなフィーリングやグルーヴを見つけるというプロセスだね。例えて言うなら、自分にぴったりの車を探しているような感じだ。快適でないといけないし、スタイリッシュで速くないといけない。そういった美学がプロセスに含まれているのさ。

MM : ファンの人達へメッセージをお願いします。
BG : 俺たちの作品を気に入ってくれると嬉しいよ。いつも気にしてくれてありがとうな!感謝しているよ。ワタシタチニ、コシュウ(固執?)シテクレテ、アリガトウ!(これって「ずっと付き合ってくれてありがとう!」って意味だよね?)
 
Billy Gibbons facebook : https://www.facebook.com/BillyFGibbonsOfficial
ZZ TOP official site : http://www.zztop.com/


 

Perfectamundo / Billy Gibbons / Bfg’s
SHM-CD UCCO-1165 ¥2,808(税込)ユニバーサルミュージック
発売日 : 2016年1月20日

1. Got Love If You Want It
2. Treat Her Right
3. You’re What’s Happenin’, Baby
4. Sal y Pimiento
5. Pickin’ Up Chicks On Dowling Street
6. Hombre Sin Nombre
7. Quiero Mas Dinero
8. Baby Please Don’t Go
9. Piedras Negras
10. Perfectamundo
11. Q – Vo

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